2020.02.09 Sunday

リペア ファイル その632

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    フェンダー・ジャパン ストラトキャスター(SUGIZOモデル)/ フレットすり合わせ・調整

     

    フェンダージャパンと量販店とのコラボの”SUGIZOモデル”ST。ダンカンの”P−90”が2発搭載されています。さすがメーカーコラボと思ったのが、ボディのザクリが”P−90”用にピッタリ加工されていたことです。通常は3シングル加工ボディに後から”P−90”用のザクリ加工をしがちです(当工房もそう・・・)。

     

    フレットが結構すり減っていたので「すり合わせ」しました。弦によってフレット上に深い轍(わだち)ができていたので、強めにすり合わせしてあります。粗目のヤスリで轍の底辺までフラットにしてから、油目のヤスリで粗い傷を取りながら均して行きます。

    フレットは表面より内部の方が柔らかい(鋳造された合金の性質上)ので、ここからはわりかし早く減っていくので注意。

     

    低い台形になったフレットは、そのまま半丸ヤスリで整形しても頂点が広めになるので、三角ヤスリでフレットの角を落としていく感覚で鋭利な頂点を作るようにします。最近、三角ヤスリの代わりに米国のStewMacで販売された”Zファイル”なるものが、うまく角を落としながら削ることができるので重宝しています。

     

    低くなったフレットでも、フレットの角を落として三角形に近い半丸に仕上げることで、イントネーションがハッキリしバズ音がでにくい状態に持っていくことができます。

    (反対に言うと、低くて半丸上いフレットだとイントネーションが悪く輪郭のはっきりしない出音になりがちです)

     

     

    ヤスリ掛けが終わったら、フレット一本一本のヤスリ傷をペーパーの#240#320と順に番手をあげて最終的には#1500まで磨いて消していきます。仕上げはバフで磨きピカピカに。

     

    フェンダージャパンの電装系はチープなものを使うこともありますが、このモデルは米国製のポットとコンデンサーが使われていました。(1V1T仕様だったので、一つだけ国産のポットがダミーで付けてありました)

    30代の世代にルナーシーのギタリスト”SUGIZO”が大きな影響を与えている ことを遅まきながらちょっと前に知りました。私はその手ロックは興味なく来てしまいましたが、”SUGIZO”個人の活動には感銘を受けています。「難民キャンプに慰問に訪れた」とか「3.11後に現地でボランティしていた」とかなかなかできないことです。食わず嫌いをやめて聴いてみようかな。

     

    フェンダーギター修理 インデックス:http://blog.9notes.org/?eid=824

     

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    2020.02.05 Wednesday

    リペア ファイル その631

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      モーリス MG-600 / 駒(ブリッジ)上面削り・サドル溝掘り直し・サドル交換・弦高調整

       

      ずっと使い続けているというMorrisの”谷村新司”モデル。弦高が高くなってしまい弾きにくくなって来たそうです。ネックの反りや元起きはそれほどでもないので、ブリッジ側で弦高を下げることにしました。

      弦高を下げるためサドルを削って低くするとブリッジと同じ高さにまでなってしまうので、ブリッジの上面を削って高低差を作りだします。(ブリッジに十分な厚みが残っているときのみこの加工ができます)

       

      独特なデザインのブリッジ。ローズでできていますが黒く染めてあります。

        

      ブリッジを削るとサドル溝が浅くなりすぎ(国産アコギのサドル溝は浅いものが多いですね)てしまうため、一旦埋め木してから掘り直すことにします。

       

      ブリッジ上面をカンナで削っていきます。

        

      ゲージで計測してブリッジ上面の高さが決まったら、弦長を計り直してサドル位置をマーキングしました。

       

      専用ジグをセットしてサドル溝をルーターで掘ります。

        

      サドル溝を掘ったら、ブリッジピン穴からの弦誘導溝もルーターで掘っておきました。(専用ジグを先回作ったため)

       

      ローズを黒く染め直してからオフセット加工済みのサドルを仕込んで完成です。

        

      今回はその必要がなかったのですが、ブリッジを薄くすると「弦のボールエンドから巻き直し部分」がサドルに乗っかってしまうことが起こることがあります。その場合はブリッジ裏に薄い板を貼ってボールエンドの位置を下げる加工も必要になります。

       

      ピックガードやインレイ、ヘッドのデザインで「谷村新司」モデルを醸し出していますね。

        

      縦ロゴがいいね! 「モーリス持てばスーパースターも夢じゃない」のコピーは”かまやつひろし”さんで記憶に残っていますが、アリスの谷村新司さんもモーリスの広告にはずいぶん採用されていましたよね。当時からおでこは広かったような・・・・

       

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      2020.02.01 Saturday

      リペア ファイル その630

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        Gibson J-45 / ネック折れ・補修(補強材入れ)・ナット交換・フレットすり合わせ

         

        ホッキリと折れてしまったギブソンヘッド(それでもネック折れという)。重症です。ギブソンはヘッド側にトラスロッド調整用の溝穴が開いているのでどうしても強度が落ちます。またヘッド裏側に補強になる”ボリュート”という”板の膨らみ部”もないので、ネック折れしやすい構造です。

        メイプルネックならばもう少し強いんですが・・・

         

        まずはくっつけることから始めます。

          

        このとき歪んで付けてしまったら大変ですので位置決め確認しながら接着剤を入れクランプで固定。

         

        まだ強度はないですが正確に付きました。

          

        折れた断面が斜めだったので比較的接着面が広くとれたのが救いでした。

         

        どうやって強度あるヘッドにするか思案しました。ヘッド表面は割れ部にまたがる部分の一部欠き取って、そこに黒檀の単板を入れ込むことにしました。

          

        (ギブソンヘッドは樹脂製の黒い突板が張り付けてあり、これが案外 ヘッドの強度アップに貢献しているのを経験上知っていたので、それを応用したのです)

         

        接着します。

          

         

        裏側からは割れ部にまたがるように小穴を突いて”スプライン(さね)”を入れます。

          

        スプラインは、表面はマホガニー材で奥はメイプルの2重構造でできています。

         

        ネックのラインに合わせて成型。

          

        表は面一になるように。その後ペグ用の穴を開けておきます。

         

        塗装に入りました。

        G.i.b.s.o.n...ロゴは汚さないように・・・

         

        塗装完了後は研磨して完成。そして糸巻を付けて・・・・

          

        ブラックフェイスのJ45だったので、修理箇所が目立たないですね。

         

        ナットは牛骨で新調しました。フレットの”すり合わせ”も施してあります。

          

        弦を張ってもその張力に十分耐えられる強度が戻っています。

         

        白いピックガードがカッコいいですね。

          

        ブリッジピンは当工房が用意して”スモークド乾燥処理済み・黒檀ブリッジピン”!

         

        乾いた爆音で工房を揺らした(比喩です)この個体は、大修理する価値が大いにあったギターでした。

          

        依頼主に届くまで数か月 間が開いたため最終調整を製作家の友人にやってもらいましたが、満足してもらえたかな。

         

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        2020.01.27 Monday

        リペア ファイル その629

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          Kazuo Sato  2004  / フレットバリ処理・丸め処理・フレット部分すり合わせ・フレットクリーニング

           

          ヨーロッパを舞台に活躍されている日本人製作家「カズオ サトー」氏の2004年製クラシックギターです。優しい雰囲気を持つ楽器で人柄もそうじゃないかと想像しています(楽器は製作家本人に似ると思います)。

            

           

          フレットのバリ取りのご相談でしたが、バリのほかフレットエッジが立って指の腹に当たる感じでしたので、一本一本丸め処理しました。(バリは乾燥する冬の季節によく起こる症状です。指板が痩せてそうなります)

            

          フレットが浮いている部分があったので、叩いて押し込みます。一部「すり合わせ」してフレットピークを修正しました。

           

          エッジを専用ファイルで丸めて行きます。

          ​  

          ”金属磨き”でフレットを磨いておきます。フレットは酸化してすぐ曇ってしまいますが、輝いているフレットって気持ちがいいもんだと思います。金属磨きクロスでも同じような効果がありますから、定期的に磨くといいかと思います。

           

          指板の側面も少し丸く面を取りました。クラシックギターではあまりやらない処理ですが、オーナーは女性ということで手が小さいかも知れないので念には念を入れて、ここも処理しておきました。

           

          松/ハカランダ仕様かと思われます。

            

           

          内部を観察しました。力木そのものが独特な構造になっていました。スプルース材の間に黒檀のような材をサンドイッチして強度を高めてあります。背は低くできていました。

            

          トップは電光が透けて見えるほど薄いです。2ミリ以下でしょう。

           

          当然ながら上等な糸巻が使われています。スムーズな巻き上げとチューニングの安定性はプロの演奏には求められるからです。

            

          完成度の高いギターは、楽器としての音色・操作性の高さに加え工芸品としての価値も兼ね備えています。素晴らしいギターでした。

           

          クラシックギター修理 インデックス http://blog.9notes.org/?eid=648

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          2020.01.23 Thursday

          リペア ファイル その628

          0

            GIBSON SJ-200 / スモークド乾燥・ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ・トップ矯正(ブリッジプレート増設)・サドル交換(オフセット加工)・ナット再成型

             

            このギターは依頼者と共にはるばる箱根を超えて直接持ち込まれました。いやぁ恐縮します。箱根駅伝を観ているだけでも難所って感じが伝わります。箱根はかつて東と西を分け隔てる壁でしたものね。

            ネックやトップなど経年変化で鳴らなくなってしまったSJ-200を復活させるミッションに挑みました。

             

            ネック反りで弦高が高くなって来たのでサドルが下げてありましたが、それでは弦振動エネルギーが十分トップに伝わりません。そこで「ネック矯正」と膨らんできた「トップ矯正」によって弦高を下げつつサドル高を上げることにしました。

              

            (ネック矯正後はフレットをすり合わせて調整してあります)

             

            湿度管理と熱による「トップ矯正」した後は、それを固定すべく「ブリッジプレート」を増設しました。

              

            今回は、強度がありつつ軽い”スプルース”を選び、Xブレーシングとトーンブレーシングの間の三角地帯に張り付けました。

             

            当工房の「スモークド乾燥」処理も所望されました。燻煙庫のなかで30時間燻してあります。

              

            木材の細胞レベルの変化が起こります。簡単に説明すると遠赤外線で木材内部から温められたような効果で細胞内の結合水が減ると考えられます。

             

            ヤニ成分がギター全体を覆いますので、エチルアルコールを使って拭き取って、最終的にバフで磨き上げておきます。

              

            全体に少し焼け色が付きます。(匂いも残ります。最近はなるべく匂いが残らないように燃焼材の種類を変えたりしています)

             

            SJ-200のブリッジは平板になっているためブリッジピン穴からサドル上面までの”立ち上がり角度”が取りにくいです。また貝がその間に入っているため”切り込み”がむずかしいので、今回専用のジグを作ってルーターで加工することにしました。

              

             

            これで”立ち上がり角度”も十分取れました。オフセット加工した後、サドル底面に音の分離をよくする加工を施しました。

              

            橋梁の桁のような構造で、最近の私のお勧めのサドル処理です。

             

            「トップ矯正」の仕上げにブリッジピン穴下に弦のボールエンドが深くなるようにプレートを張り付けます。

              

            そうすることによってサドルに掛かるモーメントが大きくなります。(古いのストラトのイナーシャブロックがいいのは鉄製だからだけでなく、ボールエンドの位置がトップから深いからでもあります)

             

            完成しました。弦高を下げつつサドル高も以前より高くなっております。”立ち上がり角度”もご覧のとおりです。

              

            ボールエンドの位置が下がっているのが見えますか?その奥は増設した「ブリッジプレート」です。

             

            ナットも鋭角に再成型しました。ネックも真っすぐな状態で「スモークド乾燥」処理によって安定しています。

              

            コメントを戴いております。「ヴァージョンアップしていただいたSJ200は帰宅後に弦を張り替えました。素晴らしい鳴りです。そしてとても弾きやすいです。特に強めに弦を弾くと非常に素晴らしく鳴ります」

            Long Driveを無駄にさせなくてよかったです。ありがとうございました。

             

             

             

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            2020.01.16 Thursday

            リペア ファイル その627

            0

              Guild F40 /  フレット交換(オーバーバインディング)・ナット交換・サドル交換

               

              トップはスプルース単板、サイド&バッはメイプルのギルドF40。バックは成型合板でアーチドバックになっていて力木がない構造です。つまり表はフラットトップですが、ネックもメイプルで”Jazzギター”と同じような構造になっているのですね。

               

              すり減ったフレットをリフレット(打ち換え)します。指板周りにバインディングが巻かれているのでフレットはオーバーバインディングになります。フレット溝の中は専用のノコで整えます。

                

              フレットをカットして行き(この場合最終フレットから行うと失敗しても短いフレットに回せるので都合がいいです)ます。フレット端は”タングニッパー”という専用のニッパーで食切ります。

               

              フレット端の精度をさらに上げるためヤスリを使った専用の道具で仕上げています。

                

              フレットは叩いて打ち込む派なのでアイアンブロックとボディに重しが必需品です。(金槌で直接フレットを叩くことはしません。フレットアールに合わせた真鍮の金型をブロックに装着して、それを金槌で叩いてフレットを打ち込んでいきます。こうすることでフレット溝とタングの閉まり具合が感触で分かり、タングを調整しながら強固なネックを作って行けます)

               

              ここからは「すり合わせ」作業です。平ヤスリ⇒半丸ヤスリ⇒各種ペーパー⇒コンパウンド仕上げ

                

               

              ナットも合わせて牛骨で新調します。(フレット交換料金に含まれています)

                

               

              背が高くなったフレット。イントネーションや音の立ち上がりが改善されます。

                

              精度高く仕上げたナット。音の支点となる重要なパーツです。

               

              サドルも依頼者から持ち込まれ「オフセットサドル」を整形し弦高調整して仕上げました。

                

              ブリッジデザインや指板の元部の丸みなど”ギルド”らしさが溢れています。

               

              フレット端の処理図。1弦側は35°くらいで寝せた感じで 6弦側は20°くらいで立ち気味にしてあり、フレット幅を広く かつ弾きやすくする処理がしてあります。

                

              ギルドのロゴとヘッドデザイン。(ギブソンよりもゴージャス感がありつつどこか職人気質の雰囲気もあるような・・・)

               

              パワー感満載のドでかい音とカッティング音の歯切れのよさが特筆ものです。

              いわゆるジャンボスタイルですがギブソンJ200より少し小さいです。このジャンボの大きさは”Jazzギター”ほぼ同じなんですね。私はドレットノートの大きさのギターができるより前にあったと推定していますが、真相は如何に。

               

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              2020.01.12 Sunday

              リペア ファイル その626

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                Martinez MSCC-14RS / トップ陥没・割れ修理

                 

                とてもスマートでエレガントなエレガット(エレクリック・ガットギター)です。大変上質な材料(オール単板)で組み上げてあり、生音もしっかり鳴っています。

                 

                トップの左肩部分が外れてしまい、一部トップの塗装が破損していました。

                  

                (トップ材自体に深い割れがなかったのが不幸中の幸い)

                 

                接着剤を流し込みクランプで固定します。

                (クランプの力がトップとサイドの接着にうまく届くように専用の型を作ってあります)

                 

                塗装の割れは、塗料のタッチアップを繰り返し盛り上げサンディングし平らな面を作りだしてあります。最後はバフで磨いて完成。

                  

                大きめのサイドモニターとプリアンプ。胴厚は薄いです。

                 

                薄いネックとアール付きの指板でアコギから持ち替えても違和感がはないでしょう。ヘッド側にはトラスロッドカバーがあり、ロッドによってネックの矯正ができるようになっています。

                  

                独特のサウンドホール。小さいですが、サイドモニターが大きいので生音もしっかり出ます。

                 

                指板の仕上げ以外は、大変クオリティーが高いです。Martinez (マルティネス)はドイツメーカーだそうですが中国Madeだと思われます。最近の中国製のギターのクオリティーは目を見張るものがあります。今まで弱点は塗装とフレットワークだと考えていましたが、塗装はクリアーされていますね。フレットワークの質も時間の問題でしょう。

                 

                クラシックギター修理 インデックス http://blog.9notes.org/?eid=648

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                2020.01.07 Tuesday

                リペア ファイル その625

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                  Godin  M Nailon  / サドルのオフセット加工(オクターブ調整サドル)・ サドル交換

                   

                  ゴダンのエレガット。ギターシンセとシンクロできる機種らしい(試してないのでよく分からないのですが・・・)。

                  オクターブのピッチ(音程)がどうも納得いかない ということで、いろんな楽器屋を巡ってついに当工房へやって来ました。

                   

                  開放と12フレットの実音でピッチがどのくらい違うのかチェックします。(12フレットの実音とハーモニクスも試しました)そのとき弦を指定してもらってから行います。弦のメーカーや種類が変わると弦の太さや質量が変わるので同一条件でないと、このチェックは意味をなさないからです。

                  付いていたサドルもすでにオフセット加工がしてありましたので、そのデータを元に♭か♯かをサドル上にペンで記入していきました。3弦の正しいオフセット加工の位置がサドルの後ろ側にあることが解りました。

                   

                  オクターブチューニングするときの条件として、弦高をあらかじめ決めて行うことが大事です。弦高を変化させてしまうと微妙に弦長が変化してしまうからです。(弦長が変わるとオクターブの位置も変わってしまいます)

                  新たなサドルを作って3弦の後ろに小さな牛骨パーツを張り付けました。

                   

                  上のラインがサドルの上面(弦高の確認済み)下のラインがブリッジ上面になります。張り付けたパーツはブリッジ上面にピッタリ合わないと、弦の圧力で外れる可能性があるので精度が要求されます。

                    

                  また同時にアンダーサドルピエゾがバランスよく出力してくれるためには、張り付けたピースでサドルがわずかでも浮いたりしていたらダメなので精度が必要になります。(アンダーサドルピエゾは繊細なので)

                   

                  サドル上面にオフセットのピークの位置を書き写します。今回はピークに向って両側から丸いヤスリで切り出していく方法を取りました。

                    

                  完成。

                   

                  クローズアップ。両側から削り出しているのがお分かりですか?

                    

                  この方法だとピークをズラすことができる(わずかですが)ので、弦を張って測定してから修正できるので採用しました。

                   

                  ボディはエレキより胴が深くできています。内部は一部空洞になっていてトップ(単板)には力木が張り付けられています。

                    

                   

                  スイッチ類が左肩に集中しています。このスタイルはゴダンだけですね。アウトプットジャックの隣にあるのがシンセ用のジャック。(あれ?キャノンジャックに見えるな・・・)

                    

                   

                  ネックは薄くエレキから持ち替えても違和感ないです。

                    

                  ナイロン弦のクラシックギターのサドルは、ほとんどオクターブ調整していない(3弦は下げてある機種もあるが)ことが多いです。それではピッチの狂いがないのかと言えば実際はあるのですが、クラシックギターの演奏家にお聞きしたら、それは左手で調整しているとのことでした。♭しているときはベンドすればいいのは分かりますが、では♯しているときは? なんと弦を指板上で寄せるのそうです。押し弦したうえサドル側へ押し戻すようにすると弦が緩むので♭することが可能とか。凄いことをやってますね。セゴビアは4本の指をそれぞれ瞬時にピッチを合わせることができたそうです。神業・・・・

                   

                  関連ブログ:http://blog.9notes.org/?eid=440

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                  2020.01.03 Friday

                  2020年おめでとう!

                  0

                    新年おめでとうございます。

                     

                     

                    当工房も皆様に支えていただきながら8年目を迎えることになりました。

                    ありがとうございます。

                     

                    昨今は時代的に何が流行するか分からないので、どこも商品開発も大変だと聞きます。

                    私も新商品のアイデアを絞り出しながら製品化していますが、なかなか当たりません。

                    今年は当たって欲しいなぁ。

                     

                    一昨年前にウクレレを作ろうと思い立ちましたが、まだ実現していません。

                    今年は何とか年内には目途を立てたい・・・

                     

                    只今進行中なのは、『スモークド乾燥処理済みレリックST』です。

                    中古ギターを使うことでお値打ちに仕上げたいと考えています。

                    こちらはリペア仕事の間に地道に作業を進めていますので、乞うご期待。

                     

                    なかなか顔写真をアップすることがないので・・・自撮しないんでいつも手元のカットばかりです。

                    メガネは老眼鏡です。

                     

                     

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                    2019.12.29 Sunday

                    リペア ファイル その624

                    0

                      Land Scape SWB-STD / フレット計算・ドットポジションマーク加工・サイドポジションマーク加工・フレット染め直・弦高調整

                       

                      フレットがない”ランドスケープベース”にフレット位置(音階の位置)が解るようにドットマークを入れる加工を施しました。

                        

                      ヴァイオリン属(コントラバスは4度調弦のため異端ですが・・・ヴァイオリン属は5度調弦)は耳と経験で音程を覚えるため音階位置に印がないものですが、エレキベースから移行する人にとって少しハードルが高いものです。

                       

                      ナットからサドルまでの距離の実測と開放とオクターブの位置(12フレット)を各弦実測して当たりを付けます。コントラバスは弦長補正がされていませんので、正確には各弦のフレット上の位置が違います。(フレットある楽器は、弦長補正させているのでサドルが斜めなのはそのためです)

                        

                      ここでは、3弦開放A音を基本にフレット計算することにしました。(フレット計算はこちらhttps://www.stewmac.com/FretCalculator

                       

                      指板面とサイドに正確に位置をマーキングしてから、実際に弦を張って実音との差をデジタルチューナーで測定します。

                        

                      各弦の違いは微妙にあるものの許容範囲であると判断。

                       

                      ボール盤を使い正確にドットポジション位置にドリルで穴を開けていきます。

                        

                       

                      指板面は3ミリ、サイドは2ミリのドットが入ります。案外つかみにくいものなのね。

                        

                       

                      サンディングして面一に。この楽器の指板は黒く染めてあったため、サンディングすると生地が出てきてしまいました。そこで「黒染め」し直ます。

                        

                      指板を染めると白いドットにも黒色が付いてしまいますので、マスキングテープをドットポンチを使って丁度いいサイズにくり抜いて、すべてのドットに貼って保護します。

                       

                      染めているところ。一度で黒くなりませんので数回に分けて濃くしていきます。

                        

                      マスキングテープを剥がして加工完了。ポジションマークの配置は”NSデザインベース”を見本にしてあります。

                       

                      既製品レベルより弦高を下げたいとのことでネックポケットにシムをかませて弦高を下げました。

                      ヴァイオリン属の指板面の縦方向の作り方はギター属と違って、指板中ほどが下がる湾曲構造になっています(ギターは真っすぐを求められる)。そのため12Fで計測するのでなく指板エンドで弦高を計測してあります。

                       

                      本体の下からエンドピンが伸び、身体側にはコントラバスの外周に似せたアームが取り付けられて完成します。

                        

                      マグネットPUとピエゾPUのミックスで出力できるようになっています。弦長がエレキに比べ長いため腹の底から響いてくるような低音が唸ります。フレットレス独特の弦を押さえた指から発生する出音も魅力的ですね。

                       

                      参照ブログ:http://blog.9notes.org/?eid=216

                       

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