2019.06.17 Monday

リペア ファイル その545

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    Three S   w30   /  弦高調整・サドル交換・フレットおよび全体クリーニング

     

    鈴木バイオリンのギターブランドだった”スリーエス”。愛好家は世界中にいるようです。生産は岐阜県恵那市で行われました。アメリカからわざわざ『恵那楽器』に来た愛好家は、私が渡した”スリーエス”の古いタグに大喜びしてくれました。さて、この楽器は市場に出ていたヴィンテージThree S で依頼されメンテナンス/リペアしました。

     

    合板トップ&バックなれどマーチン社の28(ニッパチ)に近づこうとする当時の国産アコギの意気込みを感ることができます。

      

     

    ネックの状態はよかったので指板面とフレットをクリーニングし磨いておきました。

     

    プラスチック製のサドルを牛骨製に交換しました。音の輪郭やクリアさが交換によって変化します。

      

    サドルの出は低めなので、ブリッジピンからの立ち上がり角度を取るために弦の誘導溝をドリメルで切っています。

     

    ブリッジ本体に巻き弦の逃げ(ボールエンドで弦を留めるために弦を折り返して巻いてあります。そのため太くなるので いくらピン側に溝が切ってあっても.ピン穴がきつくなる現象がおこります)を作るスリットを切っておきます。

         

    これで収まりがよくなり弦交換のストレスも解消されますね。

     

    ヘッド側にはロッドの頭が出ないマーチンスタイルです。ペグはロトマチック。中級機以上の装備です。

      

     

    出音はドレットノートらしく深みがあって音圧もあります。古いギターには新しいギターでは出せない”こなれた音色”があって人の琴線を揺さぶりますね。

      

     

     

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    2019.06.13 Thursday

    リペア ファイル その544

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      GIBSON ES-175 1965製 /  ネックヒール部のタッチアップ

       

      いつもお世話になっています、さすらいのギタリスト”土門秀明“氏のギブソンのフルアコES−175。’65年製ですからヴィンテージですね。全体からいい味が出ています。

       

      このネックヒール部の塗装割れだけは不自然な感じかして気になるとおっしゃります(あっちこっちクラックがあったり傷があるのですが、ここだけはアウトと言われる)。うーん・・・・うまく直せるかなぁ・・と心配しましたが、引き受けた以上はやらなくては。ヴィンテージ修理はきれいになってもダメなので思案します。

        

       

      茶系と黒の染料系塗料をミックスしながら色合わせします。いきなり本番はまずいので似たようなピースで実験してから本番に挑みます。下手にマスキングするとテープを剥がすときに古い塗膜もいっしょに剥がれてしまうので、マスキングテープを掌に一度くっつけて油分を与え粘着力を緩めてから使用しています。

        

      薄めの塗料をほんのわずか盛っては乾かし盛っては乾かし、拡大鏡を使いながらタッチアップしていきます。手が震えます。(アル中ではないよ・・・)

       

      なんとか完了。(こんだけにも結構な時間がかかっています)ヴィンテージ修理はやり過ぎないよいに注意しています。やり過ぎたら元に戻せませんから・・・一歩手前で止めるのを理想としています。

       

      どこもここも枯れています。甘くて切ない音がします。

        

      土門さんは将来ジャズも弾くつもりだとか。ということは只今勉強中なのでしょうか?プロの方だからそれも射程距離にあるのでしょう。羨ましい。これを引っ提げてJAZZやったら渋いですよね。

       

      ラッカー塗装は経年変化で自然とクラックが入ってきます。そこが年輪を感じさせ ただの「中古品」ではなく「ヴィンテージ」としてくれるポイントのひとつです。ラッカー塗装のよさでね。ウレタンやポリエステル塗料では、いくら経年変化があってもこの枯れていく気配が感じられません。

        

      塗装が剥げるのもまたよし。

       

       

      傷も味わいのうちになりますし、塗装の透け・焼けも趣きに奥行きを与えてくれます。

        

      べた褒めですが、特別骨董趣味はありません。人間には古いものを味わう感性が古今東西どこにもありますね。古い楽器は姿だけでなく音の変化もあります。ヴィンテージとして残っていく楽器はもともと音の素性のいいものが多く、それゆえ大切にされたり譲り受けられたりしています。結果古い楽器は、耳障りな倍音成分が減退してさらに心地よさを感じる音に変化していくことが多いです。

       

      ヘッドのペグの配列は最近のものより下がっています。この方がナットよりヘッド角度にプラスのベクトルが働きます。当然鳴りにも影響を与えます。

        

      オリジナルパーツが多く残っているうえコンディションもいい楽器でした。

       

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      2019.06.08 Saturday

      リペア ファイル その543 (基本的な弦高調整のしかた)

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        Martin DM / サドル調整・ロッド調整・ナット調整

         

        すでに販売が終わっている”マーチンDM”。入門機として作られたと思うのですが、マーチンギターのツボを押さえた鳴るギターです。テーラーのアカデミーシリーズもそうですが、低価格で弾きやすくダイナミクスの優れた本懐的なギターを提供してくれました。

          

        トップは単板仕様でサイド&バックは合板。塗装はサテン仕上げです。ネックはXシリーズのようなストラタボンドネック(ラミネイトネック)ではなくマホガニー作りです。

         

        弦高が高いので調整します。アコギの場合12フレットで1弦が2ミリ、6弦が2.5ミリが標準になっています。それより高いと弾きにくく感じるでしょう。まずネックの反りを確認しますが、慣れないと分からないかも知れません。30センチ定規をネックに当てて中ほどで0.5ミリ以上隙間があれば「反って」いると考えます。

          

        ロッドで反りを調整します。その際必ず弦をゆるめて行ってください。マーチンは専用の6角レンチが必要です。ギブソンはネック側で箱レンチ使い調整します。メーカーそれぞれですので合うレンチを使ってください。

         

        ロッドを右回りに締めると「順反り」(弓なりになっている状態)を修正しますが、無理に回して壊してしまうといけないので初めは左回して緩めてみましょう。それから右回りして行くのが無難です。

         

        ”反り”には「順反り」「逆反り」のほか「元起き」とか「腰折れ」と呼ばれる14フレット以降で曲がることもあります。その場合はそれに応じた修理があるのでここでは論じません。

         

        ロッド調整して(弦を張って調弦してから)もまだ「弦高が高い」場合はサドルの底面を削って調整します。

          

        サドルを抜いて底面を削りますが、例えば12フレットで弦高が1弦2.75ミリ、6弦3ミリだった場合は、1弦2.75ー2=0.75 6弦3ー2.5=0.5と計算(現行の弦高から標準弦高を引く)してから、その答えの数の”2倍数”がサドルを削る目安となります。つまり1弦側は1.5ミリ、6弦側は1ミリ削ると丁度いい弦高になるのです。

         

        サドル底にラインを書いてから、写真のように横置きにしてブロックに張り付けたペーパーでその線まで削っていきます。(こうすると正確にサドル溝と密着することができます)

         

        本当は弦高調整にはナット溝も正確にする必要もあるのですが、専用のヤスリが必要になるので割愛します(このギターはまずそこを調整してからサドル調整しています)

         

        「弦高調整」は様々な要素を考慮して行うプロの仕事ですが、参考になるかと思い基本的なことを記してみました。くれぐれも注意して無理はしないでください。

         

         

        DMのブリッジはブリッジピン穴からサドルに向って誘導溝が切られていますね。これがあるとサドルが低くなったとしてもピンからの立ち上がり角度が保たれてgoodです。

          

         

        DMの力木はDシリーズより簡略されていますのが、ツボを押さえた感じになっています。ブリッジプレートはメイプル製でブリッジに対して斜めに張ってありました。(強度と軽量化を両立している)

         

        ワンリングの口輪飾りはヘリンボーンでトップ/バックのバインディングは黒の一重とシンプル。塗装が薄い分、軽快なサウンドでご機嫌です。マーチンらしい奥行きのある音がDMでも再現されています。

          

        やはりマーチンはマーチンなんね。

         

        関連ブログ:マーチンギター修理インデックス:http://9notes.jugem.jp/?eid=307

         

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        2019.06.04 Tuesday

        リペア ファイル その542

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          Gibson CustomShop  LP カスタム / フレット交換(オーバーバインディング)・ナット交換

           

          ギブソン社カスタムショップのレスポール・カスタム。どこがカスタムショップ製のLPなのか外見からは判断きませんが、かろうじてヘッド裏のシールが証明しています。よくよく観察すると、塗装がとても薄いことに気づきました。PUも特製だと思います。

           

          フレット交換時期なので打ち換えますが、指板削りを最小にするためアイロンで修正してから指板調整することにします。(指板の反りがあるからだが、ロッドに余裕を持たせる意味もある)

            

          ナットは簡単に外せないほどしっかり付いていましたので、鋸でスロットを入れてから割るようにして外しました。

           

          フレットを抜き去り指板をストレートに修正します。指板アールも同時に確認。

            

          フレット溝の深さを確かめながら浅いところは専用のノコで溝を切り直しておきます。

           

          フレットは『オーバーバインディング』仕様にします。オリジナルはバインディングをフレットの形に切り出してあるギブソン特有のスタイルですが、バインディングが痩せてくると弦がその隙間に挟まることが、よく起こります。そのためリフレットの時に『オーバーバインディング』にするのが一般的です。

            

          フレット端をタングカッターで処理してから、さらに専用ジグで精度を出してから打ち込んで行きます。

           

          タングカッターで切り損ねたら、その短くなったフレットを再利用することを考え、ハイフレット側から(長い方から)作って行きます。

            

          ピークを平ヤスリで調整します。

           

          その後ピークを半丸ヤスリなどで修正してから、各フレットを磨いておきます。

            

          ナットも新たに牛骨で作製。

           

          完成。

            

          『オーバーバインディング』はこのように仕上がっています。

           

          だいぶヘタっていたロッドナットも新しモノに交換しておきます。

            

          アイロン矯正とフレットタング調整でネックの剛性を取り戻したため、ロッドの余裕も十分になりました。

           

          LPカスタムは比重の高いマホガニーを使っているので重いですね。しかし、それが粘り気のある太い音を作っています。

            

          ボディとトップ側・裏側にも”白・黒・白・黒・白・黒・白”のバインディングが入り、ブラックカラーをすっきりとした印象に換えています。同じレスポールでも”LPスタンダード”とは木材構成やカラーリングが違うので、この独特のスタイルに惹かれる”LPカスタム”ファンが生まれるのでしょうね。(つまりカッコいいからだよ)

           

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          2019.05.31 Friday

          リペア ファイル その541

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            Eastman AR-805SE  /   フレットすり合わせ・調整

             

            イーストマンのフルアコ。イーストマンはアーチトップを得意としている会社ですが、元々ヴァイオリン属を製作していたそうです。コストパフォーマンスは抜群で良材をふんだんに使っています。ただフレットワークが唯一弱点で、この楽器も弦高を下げるために『フレットすり合わせ』を行いました。

             

            フレット端に浮きが見えましたので、叩き込んから端をアロンアルファで固定します。

              

            平ヤスリ(油目・細かい目)を使ってフレットの頂点を揃うように削って行きます。その際、弦の張力でネックが反ったことを想定してピークレベルを整えることが大切です。私はときどきヘッドを持ち上げてネックを反らし、ピークの確認をしていますが、その力加減は”勘”です。(最近はゲージで確認できるジグが販売されていますが、これができる前はリペアマンはみんな勘だけが頼りでした)

             

             

            平ヤスリによってフレット頭(ピーク・山頂)が少し平になっているので、三角ヤスリや半丸ヤスリを使って再び丸く削り直します。

              

            ヤスリ傷がフレットに残りますので、ペーパー各種番手を粗いものから細かいものに交換しながら磨いていきます。

             

            完成!指板もクリーニングしてあります。指板にはポジションマークもなくシックな感じで高級機の雰囲気を醸し出しております。

              

            ジャズギターのPUは出力も小さく小振りで、ネックエンドにハンガーで取り付けられています(浮いている状態)。

             

            最近のフルアコはパーツ類に金属を使うことを嫌い、なるべくWoodパーツで構成されています。PUカバーもPGもテールピースも黒檀できています。

              

            ボリュームノブ・トーンノブは円盤型のスライド式でPG裏に張り付いています。これも目立たないような作りになっています。

             

            サイド&バックは虎杢のメイプルでうつくしい!

              

            アーチドトップのフルアコを欲する年代があるようで50歳を超えるとギター好きの輩の多くは、これに憧れます。私もその一人。

             

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            2019.05.26 Sunday

            リペア ファイル その540

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              Fender USA ストラトキャスター/  シール剥がし・PG(ピックガード)交換・PU交換

               

              ”キャンデーアップルレッド”のST。お祭りの屋台でお馴染みの”リンゴ飴”のカラーリングですね。人気のカラーです。

              ギターのお気に入りのシールをペタペタ貼るのは世界中同じで、それによってオンリーワンのギターになったりします。ただオーナーが代われば不必要な代物にも・・・ 剥がしましょう。

               

              すでにいくつか剥がしてありますが、まだベタベタしています。それもきれいにしつつ、剥がせなかったシールも根気に剥がしていきます。USA製はラッカー塗装なので強い剥離剤は使用できません。せいぜい灯油かジッポオイルを使い地道に少しずつ剥がすしかありません。

                

              また、リアHM用のPGからリア・シングル用のPGに交換します。

               

              PGによって若干ネジ穴位置が違うので元の穴をいったん埋めて、あらたに穴を開け直します(爪楊枝では細いので私は、抹茶茶碗用桐箱で使う木釘を使っています)。

                

              裏側にも同じくペタペタ貼った痕があって、こちらも根気に剥がし最後は#2000番でサンディングしました。

               

              バフマシーンを使って磨き上げます。

                

              肩のシールはラッカー塗装を侵していて痕跡が残りました。

               

              裏側はほとんどきれいになりました。

               

              新PGにダンカン製のPUに載せ替えて完成!

                

              "Fender"のロゴはスパゲッティ・ロゴですね。ヴィンテージタイプ仕様です。

               

              ギターにステッカー・シールを貼りたい衝動は、若いときだけでなくいつまでも続くものかの知れません。仲井戸 麗市・CHABO(チャボ)の新しいテレキャスにも丸いシールが貼られていて、そう思いました。それがカッコよくて見えて・・・真似したくなります。

               

               

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              2019.05.22 Wednesday

              リペア ファイル その539

              0

                ふたつのSuzuki Violin / 古い「木曽鈴木」製のクラシックギターと「名古屋鈴木」製のクラシックギターのリペアをしました。親子というか兄弟のというか同じSuzuki を名乗るふたつのメーカーは、明治時代からヴァイオリンの量産をはじめた『鈴木政吉』の作った会社「鈴木バイオリン製造株式会社」が元になっています。政吉の息子の会社が「木曽鈴木」で、一方 子会社であった「恵那楽器」が製作したのが「名古屋鈴木」です。ややこしい・・・ともに濃尾平野で木曽川水系に位置します。

                 

                左が「木曽鈴木」右が「名古屋鈴木」です。

                  

                 

                -------------------------------------------------------------

                木曽鈴木クラシックギター / サドル交換・ペグ交換・全体クリーニング

                 

                 

                弦高調整と音質向上のため「サドル」を牛骨製に交換しました。

                  

                 

                糸巻もガタが来ていましたので新品に交換しました(糸巻は消耗品とお考え下さい)

                  

                 

                オール合板製ですがいいころ具合に枯れていて、とても軽やかな音を奏でます。

                  

                 

                大きな傷もなく全体に経年変化をあるものの比較的いい状態です。

                 

                ------------------------------------------------------------

                名古屋鈴木クラシックギター /  サドル交換・ペグ交換・全体クリーニング

                 

                 

                こちらもサドルを牛骨製に交換しました。

                 

                糸巻も交換しました。そのため巻き上げがとてもスムーズです。

                  

                 

                オール合板製でサイド&バックはローズです。

                  

                 

                赤茶けた色が載せてあり「木曽鈴木」とは対照的な印象です。こちらも枯れたサウンドが心地よいです。

                木曽川水系には、多くのギターメーカーがかつて存在(KASUGA、S・yairi)し、今も存在(K・yairiもタカミネも寺田も星野(アイバニーズ)もそうです)しています。木曽鈴木は倒産後「ESP」がその場所で製造していました(今はない)。70年代はギターが飛ぶように売れた時代でこの地ではOEM生産も盛んでした。それができたのは「鈴木バイオリン」が名古屋にあったからだと私は推測しています。「鈴木」があった関係で木材商(アイチ製材)や問屋や関連会社が多くあったらからです。楽器製造に適した場所であったのですね。(同じことが明治時代創業の「ヤマハ」の地、浜松でもいえます)

                 

                関連ブログ:http://blog.9notes.org/?eid=648

                 

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                2019.05.10 Friday

                リペア ファイル その536

                0

                  Gernot Wagner 2004  /  全体調整

                   

                  ゲルノット・ワグナー製作の”ダブルトップ”ギターの調整を行いました。ご存知、ワグナーはマティアス・ダマンとともにNomex®をはさんだサンドイッチ構造の”ダブルトップ”ギターを考案した本人です。1996年に完成させたとネット情報で知りましたが、瞬く間に世界中で”ダブルトップ”ギターの素晴らしさを感じたギタリストによってこの作り方が浸透し、普及したと思います。まさに革命!

                    

                   

                  このギターをリポートしましょう。表はシダー(杉)のダブルトップ。サイド&バックはハカランダだと思われます。柾目材の良品です。ドイツで”マイスター(親方)”を取得できたほど作りの腕前は確かなものでした。

                    

                  マティアス・ダマンもいい作りでしたが、この二人は甲乙つけ難い完成度です。

                   

                  サイドモニター用のホールが開いています。ブリッジもハカランダ製で弦通し穴は”ダブルホール”仕様です。

                    

                   

                  ヘッド。ネックの接ぎ方はドイツの伝統的来な方法ですが、その精度の高さは同じ職人としてほれぼれするレベルです。ペグも最高級品です。

                    

                   

                  ネックジョイント部はレイズドフィンガーボード仕様でハイポジションの演奏性能向上と弦振動の効率化のため採用されていると思います。ロゼットはシンプルながら洗練されていますね。(見た目は大きな特徴ななく派手さもない古典的な仕様です)

                    

                   

                  内部も覗いてみました。細いファンブレイスでしたが、力木の恰好が舟底の先端部のような流線形になっており軽量化からのデザインかと思いました。サイドの割れ止めはクビレ部で支柱のような構造になっていました。カーフリング上下とも溝がないスタイルで、内部は塗装が施されています。

                    

                   

                  内部からライトでダブルトップ構造を透けて見よとうとしましたが、表側に透けて見えませんでした。ということは案外無垢板が上下とも厚め(ダマンは透けて見えた)だと思われます。しかしながらそのトップ反応はすばらしく、弦をつま弾かなくても話声にさえトップが反応し振動してしまうほどでした。

                  修理の際にダブルトップの生みの親が作ったギターを観察/研究させてもらい、ますますその奥深さに はまった感じであります。

                   

                  クラシックギター修理 インデックス http://blog.9notes.org/?eid=648

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                  2019.05.05 Sunday

                  リペア ファイル その535

                  0

                    ギブソン LPカスタム’90 /   タッチアップ塗装・フレットすり合わせ

                     

                    先回の’80レスポールカスタムに続いて'90のヘッドのタッチアップ塗装を行いました。この個体はくすんだオレンジ色が載っていてとても渋いのですが、その色合わせに難儀しました。

                     

                    破損したヘッド右肩に、すでに新たなバインディングが接着されていたので、その部分を全体のトーンに合わせて「部分色合わせ」します。(同じようなバインディング素材に試し塗りを繰り返し色合わせを確認してから、本体のタッチアップにのぞみます)

                      

                     

                    部分タッチアップが定着するようにクリアーを載せています。ただしあくまでオリジナルに沿うように自然に自然に・・・

                     

                    完成。   (ラッカー塗料をもっと自由自在・変幻自在に使えたらと思う次第です)

                     

                    ネックにやや難があったので修正します。すでにフレットをオーバーバインディングで打ち直してありましたが、指板調整に無理があったのとフレット浮きが見受けられました。「フレット浮き」を修正してからフレットピークでストレートが出るように「フレットすり合わせ」を行いました。

                      

                    フレットピークで直進性が出た後、台形になったフレットピークを半丸ヤスリやZファイルを使って頂点を再び切り出してから、

                     

                    粗い番手から細かい番手までの番手違いのペーパーを各種使いフレットを磨き上げて行きます。最終的にはピカピカに仕上げます。

                      

                    フレットピークに波があると「音詰まり」や「ビビり」の原因になります。特にチョーキングした際に音が消えるようでは、フレットピークが不揃いであると考えていいでしょう。

                     

                    貫禄のレスポールカスタム。先回HM系のギタリスト御用達とリポートしましたが、ひと昔前ならキース・リチャーズとか鮎川誠の名が浮かんでくる“ブルージーなロックギター”だと覚えておいてください。

                    (ひと昔と書いてしまいましたが、70代のブルースマン・キースも鮎川もまだまだ現役ですから・・)

                     

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                    2019.04.30 Tuesday

                    リペア ファイル その534

                    0

                      ギブソン LPカスタム’80  / ヘッド欠け・接着・バインディング巻き・タッチアップ塗装

                       

                      ”ブラックビューティー”レスポールカスタムはぶっとい音がするけど、重い。そのため何かのきっかけでぶつけると、大きく破損することが多いです。特にヘッドはやられる可能性が大で、この楽器は角が取れてしまってました。

                       

                      破損個所。取れたピースはおおかた保存されていました。こうであれば修復しやすいです。

                        

                      ただバインディングは失われていたので作り直さないといけません。

                       

                      LPカスタムはゴージャスな作りなのでバインディングも複線です。同じような素材からオリジナルに似せて足して行きます。側面をくっつけたら、ヘッドの角の部分を留め(45°)に加工して、頭の部分もそこに合うように加工します。(と簡単に書きましたが、数ミリのピースを合うように作るのは難儀しました・・・予定時間を完全にオーバー)

                        

                       

                      なんとかピッタリ合ってくれました。バインディングには古いオリジナルに合わせて着色してから、側面には黒色を吹き付けて、補修した部分にタッチアップ塗装でクリアーを吹き付けました。

                        

                       

                      完成。古く見せたいのでピカピカにはしないように・・しました。

                        

                       

                      ブラックカラーにはゴールドパーツは似合いますね。LPカスタムは基本的に”マホガニー”で作られていますが、軽いマホガニーでなく重いマホガニーを敢えて使用していると思われます。(軽いのはヒスコレなどに使うんじゃないかな)

                        

                      ギターは重い方がレンジが広くなる傾向があり、重低音は重くないと表現できないでしょう。そのためローを重視するヘビメタ系にLPカスタムが使われることに納得。

                       

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