2017.07.13 Thursday

「スモークド乾燥」処理済み マホガニー角度付きネック材の販売

0

    スモークド乾燥を施した「マホガニー角度付きネック材」をHP/SHOPで行います。

     

    マホガニー材をスモークする(燻す)ことによって、音の伝達性を高め、同時に剛性が高まりました。

    最適なネック用の素材です。

     

    アコースティック用・クラシックギター用 ネック材(ヒールブロック材付き)  

     

    全長 620弌淵悒奪鰭 190弌Ε優奪部 430弌× 幅 80 × 厚み 25〜28

    ブロック材 長さ 100 × 幅 60 × 厚み 80弌

    ヘッド角度15°

    ¥12,000(送料・税込み) ここをクリックしてShopでお求めください

     

    エレキギター用 ネック材(ヒールブロック材付き) 

    全長 620弌淵悒奪鰭 190弌Ε優奪部 430弌× 幅 80 × 厚み 25〜28

    ブロック材 長さ 150 × 幅 85× 厚み 27弌

    ヘッド角度15°

    (注意・LPディープジョイントの場合はネック部の長さが不足します)

    ¥11,000(送料・税込み) ここをクリックしてShopでお求めください

     

     

    「スモークド乾燥」は、木材内のセルロースとリグニン・ヘミセルロースなどの物質内のヘミセルロースを減らしていく効果があり、その結果セルロース同士が結びつき強固になって、材の剛性アップ、音の伝達率 向上に繋がります。

     

    ----------------------------------------

    Please click

     

    9notes ホームページ


    ブログ「よごれた顔でこんにちは」

    homeで新着情報 ”ほぼ毎日”つぶやいています

    「栃の耳付き材のテレキャス」販売

    にほんブログ村 音楽ブログ ギターへ
     

     FC2 Blog

                                                                               ギター工房9notesは岐阜・恵那インターチェンジより車で15分

     

    2017.07.11 Tuesday

    リペア ファイル その327

    0

      Sヤイリ YD−305 / ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ

       

      マーチンギター所持者のサブギターとして使われることも多い”S・ヤイリ”。YD305はオール単板モデル(トップ/スプルース・バック&サイド/ローズウッド)で1970年代製です。出番が少なくケースで眠っている間に弦高が高くなってしまったそうです。

       

      ネックの「順反り」と「元起き」が原因です。ネックアイロンで熱を加えながら独自の方法で「逆反り」させながら「仕込み角度」を矯正してやります。(ネックリセットまではどうも・・・という方は「アイロン矯正」が有効だと思いますが、いかがでしょう)

       

      ネックとボディのジョイント部14フレットから曲がっています。(弦を張った張力でこの部分が真っ直ぐになればベスト)

       

      フレットの頂上部(フレットピーク)を整えるため「フレットすり合わせ」を行います。ローフレットがかなり磨り減っていたので、この部分(つまりナット側を)を多く削り込むことで、フレット上でも仕込み角度をつけてやります。

       

      フレットピークを擦ったので台形になったフレットに再びピークをつけ直し手やります。各種ヤスリを駆使して頂点がきちんと出ているフレットに整形します。その後、ヤスリ傷をペーパーの番手を変えながら磨いて行きます。

       

      ナット溝も修正して弦を張った状態。サドルを削らないで弦高を下げることに成功!

       

      70年代マーチンコピー機の中では群を抜いて細部までこだわった”S・ヤイリ”。 ナットの底がマーチンのように斜めに整形してある。この仕様は手がかかるんですよね。(ここで手を抜くメーカーが多かった)

       

      ネックがテンションをしっかり受け止め深い鳴りを取り戻した”305”。スリーピースバックがおしゃれに見えますね。

        

      ヤイリと名乗る会社はK社とS社がありますが、現在国内製造を続けているのは”K・ヤイリ”社。新品で出回っている”S・ヤイリ”は中国製のライセンス機(問屋の”キョーリツ”がブランド保持している)です。それも出来がいいですよ。 

       

      この二つの会社は、日本最初の楽器メーカー「鈴木・バイオリン」の職人だった矢入儀一が始めた会社とその弟が作った会社だと聞いたことがあります。S・yairiは一度倒産していますが、私の親方はそのS.yairi の元職人でした。 なのでつい”S”の方に肩入れしちゃいます。

       

       

      -----------------------------------------------

      Please click

       

      9notes ホームページ


      ブログ「よごれた顔でこんにちは」

      homeで新着情報 ”ほぼ毎日”つぶやいています

      「栃の耳付き材のテレキャス」販売

      にほんブログ村 音楽ブログ ギターへ
       

       FC2 Blog

                                                                                 ギター工房9notesは岐阜・恵那インターチェンジより車で15分

       

      2017.07.08 Saturday

      リペア ファイル その326

      0

        ギブソン LP ’92 classic plus / ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ・ロッド調整・ナット再整形

         

        私はLes Paul の歴史についてあまり詳しくないので、お客さんから教えていただくこと大です。当初これは「ヒスコレ」かと思ったのですが、1992年製のclassic plusとのこと。杢もよく見事な「リイシュー」です。(’93年以降が「ヒストリックコレクション」だったか?)

         

        「ねじれ」に関しての問い合わせでしたので、ネックの「ねじれ」を計測しています。ナット部とエンド部に同じ寸法の板を載せて遠めから眺めて「捩れ」を読むのです。木工でやる伝統的な計測方法です。ネックの「ねじれ」はほんのわずかでした。

          

         

        ロッドを弛めたら大きく「順反り」になってしまいました。ロッドをきつく閉めたせいでネックがねじれたとも考えられます。

         

        ネックを「アイロン矯正」しています。「逆反り」になるくらいに矯正しますが、一度で行わず数度の矯正で任意の反りになるように時間と温度調整しながら行っています。

         

        アイロンを外してわずか逆反りに・・・ロッドにも余裕が出来ました。

         

        フレットを擦り合わせして、この設定でフレットピークが揃うように平ヤスリでピークを削ってやります。ピークにヤスリが当たり台形になったフレットに再び頂上をつけ直してやります。各種ヤスリを使って整形します。

          

         

        レス・ポールの指板はバインディングが巻いてありますが、オーバーヴァインディングではなくバインディングをフレットに合わせて削ってあるんですよね。ギブソン・ファクトリー・ツアーの画像でそこの整形が映っていましたが、機械で荒取りした後にカミソリ刃で整形していました。やっぱ手作業なんだ・・・と思いました。

          

         

        ナットも少し整形し直してあります。6弦から1弦に極端にテーパーをつけるとネックが「ねじれ」て見える現象がおきますから。

         

        カラーは「レモンドロップ」。元々はサンバースト塗装の赤系塗料が退色してこの色になったようですが、実際「赤系」の塗料は安定しません。サンバーストは染料系の着色剤ですが、塗りつぶしの顔料系の塗料でも同じです。例えばフェンダーの「フィエスタレッド」も退色して「サーモンピンク」とかになったりするケースがあったり。(どちらもゲーリームーアと関連してる・・・)

        それにしても美しいギターでした。(サウンドももちろんバッチリ!)

         

        ---------------------------------------------------

        Please click

         

        9notes ホームページ


        ブログ「よごれた顔でこんにちは」

        homeで新着情報 ”ほぼ毎日”つぶやいています

        「栃の耳付き材のテレキャス」販売

        にほんブログ村 音楽ブログ ギターへ
         

         FC2 Blog

                                                                                   ギター工房9notesは岐阜・恵那インターチェンジより車で15分

         

        2017.07.03 Monday

        リペア ファイル その325

        0

          スタインバーガー・キット 作製記 その2

           

          先回の続きです。塗装に入りました。依頼主の求める「シースルーブルー」にするため何度も確認してもらいました。(隣町の方でよかった・・・) 希望色の塗装は難しいところがあるので、基本的に当工房ではこちらの指定色のみ対応です。

           

          ラッカー塗装後、乾燥を待って”水研”(細かいペーパーを水をつけながら研磨すること)しバフで磨き上げます。キャビティー内は導電塗料を塗ってシールドしてあります。ピックアップ(PU)は”SSH”でシングルは『レースセンサー』、ハムはダンカンの『JB』が依頼主によってチョイスされました。

             

           

          組み上げる途中に加工が必要なこともしばしば起ります。この辺りがアマチュアの方は道具が揃っていなくて困られるでしょうね。1V1T/5wayの回線にUSA製の電装系パーツを用います。

            

           

          ほかの楽器から外して本体に取り付けたオリジナルの『スタインバーガー・チューナー/ブリッジ=トランストレム』。画期的なシステムですよね。これによってヘッドレスのギターが生まれるのでした。アーミングまで できるのですから最強といえます。ただ専用弦をしないといけないので弦の選定に難がありました。そこでヘッドに後付けで一般弦が使えるパーツも依頼主によって用意されました。

            

           

          ネックジョイントビス。ネットで入手した当時はビスが付属されていなくて、これに合うビスを探すところから始まりました。ネックに鬼目ナットが挿入されていてそれに対応するビスを何種類も試してみました。結局US規格のビスが合うことが解り、ネットで購入してこれに使用しました。

            

           

          『レースセンサー』はフェンダーのクラプトンモデルにも採用された”ノイズレス”PUです。シングルなのにノイズが少ないので音の輪郭がはっきりしていますね。ロゴのカラーによって音色がいろいろ選べる『レースセンサー』、依頼主がチョイスしたのがテキサスサウンドの『エメラルド』でした。

             

           

          ボディはバスウッドなのでネックの特徴がよく出た音色でした。ウッディなトーンではなく基音の上に倍音が連なっている感じで、まさに『スタインバーバー』サウンドです。「エレキの音はネックで決まる」と思わされました。

          キットを元に他のパーツを組み込んでいった今回の「組み立て」作業でしたが、手直しが多いのでほとんど「改造」でした。その結果、世界に一本だけのオリジナルギターが生まれ「ブルー・スタインバーガー」と名づけられました。

           

          -------------------------------------------------

          Please click

          ブログ「よごれた顔でこんにちは」

          ギター工房9notes HPへどうぞ homeで”ほぼ日”つぶやいています

          「栃の耳付き材のテレキャス」販売

          にほんブログ村 音楽ブログ ギターへ
           

           FC2 Blog

                                                                                     ギター工房9notesは岐阜・恵那インターチェンジより車で15分

          2017.06.29 Thursday

          リペア ファイル その324

          0

            スタインバーガー・キット 作製記 その1

             

            ”スタインバーガー”を知り尽くしている依頼者が、自分だけのオリジナルを求めて中国製の「スタインバーガー・キット」を購入し、その組み立て改造を依頼して来ました。軽い気持ちで引き受けたのですが、実際はいろいろやっかいな部分があって簡単に行きませんでしたが、やってみて何かと収穫のある仕事でした。

             

            上がキットに入っていたネックで下が本物のネック。依頼者がネットで本物の”カーボン・グラファイト製”ネックをゲットされたので、これをキット本体に組み込むことになりました。さぁ、これで弦長が変わって来ることに。またネックポケット寸法も変わってきます。(取り付けビスの問題も発生・・)

             

            ボディは「バスウッド」でできておりバインディングが巻かれています。またうっすら杢が入っていい感じです。本物を移植するためネックポケットに埋め木をして、ポケット加工のやり直しをします。

              

             

            ここで大切なのはセンターの位置決めと弦長の問題です。キットなのでスタインバーガーのブリッジ位置はあらかじめ決まっています。なので、ここで誤差がでないようにポケットの掘り込み位置を計測し『 ルーター』で掘り込み加工します。

              

             

            加工を済ませて木地を研磨します。やや荒い木地だったので塗装前に細かいところを修正。次ぎに木地着色をします。依頼主には希望のカラー「シースルーブルー」がありそれに近づく”塗装作業”に入って行きます。 続きは来週。

              

            To be continued...Don't miss it!

             

            --------------------------------------------------------

            Please click

            ブログ「よごれた顔でこんにちは」

            ギター工房9notes HPへどうぞ homeで”ほぼ日”つぶやいています

            「栃の耳付き材のテレキャス」販売

            にほんブログ村 音楽ブログ ギターへ
             

             FC2 Blog

                                                                                       ギター工房9notesは岐阜・恵那インターチェンジより車で15分

             

            2017.06.25 Sunday

            リペア ファイル その323

            0

              マーチン・カスタム Shop 00−18 / ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ・ナット再整形

               

              バック&サイドに見事な”キルティッドマホガニー”が使われているCustom Shopの00−18です。指板やブリッジの黒檀も真っ黒で”オオトロ”ですね。それに軽い!乾燥状態がいいのと塗装が薄めなのが解ります。鳴る条件は整っています。

                

              ただ、ネックが「元起き」状態で弦高が高めでした。14フレット以降が起きて来て元々の仕込み設定が変わってしまい弦高が高くなってしまうのですが、同時に伸びやかなサウンドが失われます。

               

              ネックアイロンでネックの仕込み角度を矯正してやります。木材は熱によって曲がる性質を利用するのです。「指板とネックの間の接着剤を弛めて反らす」という説がありますが、”曲げ木”の理論は、木工では一般的で後は技術の問題です。

                

               

              数度のアイロン矯正で仕込み角度をついたら、フレットピークを整えるためフレットの「擦り合わせ」をします。ネックはやや逆反させてあるので、弦の張力が掛かって、真っ直ぐになった指板を想定して擦り合わせてあります。

                

               

              フレットピークをヤスリで削り出して、その後磨いてきれいに仕上げます。弦とナット溝の接地面が広かったので、ナットの形を鋭角にして接地面を狭くしています。クリアな出音を求めてそうしました。(あまり鋭角にして接地面が狭くするとナット溝が弦によって磨耗するスピードが速くなるので、ほどほどにしてあります)

                

               

              弦を張りチューニングした状態です。サドルに手を加えないで弦高を下げることに成功。(それだけ仕込み角度が付いているということです)ジョイント部が真っ直ぐになり、音に”張り”が戻ります。

               

              再整形したナット。

              ロングサドルの”出シロ”も十分確保できていて、ブリッジピン穴からの立ち上がり角度もいいでね。

                

               

               

              口輪にヘリンボーンが入り、ピックガードはべっ甲柄、ポジションマークはドットではなく花柄のようなデザインで カワイイ、特別仕様ですね。

                

               

              ”00”は弦長が短いですが、仕込み角度を適性に修正したため、しっかりと振動を受け止められるようになり、ダイナミックレンジが広くなって表現力に幅が出るようになりました。

               

              マーチン・ギター修理 インデックス http://9notes.jugem.jp/?eid=307

               

              ---------------------------------------------------------

              Please click

              ブログ「よごれた顔でこんにちは」

              ギター工房9notes HPへどうぞ homeで”ほぼ日”つぶやいています

              「栃の耳付き材のテレキャス」販売

              にほんブログ村 音楽ブログ ギターへ
               

               FC2 Blog

                                                                                         ギター工房9notesは岐阜・恵那インターチェンジより車で15分

               

              2017.06.21 Wednesday

              リペア ファイル その322

              0

                国内製作家作・ヴァイオリン / スモークド乾燥処理・セットアップ

                 

                すでに愛機として使用しておられるプロの演奏家のヴァイオリンを「スモークド乾燥」処理して欲しいと依頼を受けました。大変躊躇しましたがお引き受けすることに。ヴァイオリンのニスはほかの塗料に比べて不安定で、熱に弱いことを知っているからです。しかし、数年の経験から目途が立ちそうだったのでトライしました。

                と言っても不安がない訳ではなかったので、事前にデモンストレーションを行い実験をしています。

                 

                問題のひとつはニスに煙のヤニ成分が付着するのをできるだけ防ぐこと。もう一つは、温度をあまり上げずにかつ効果的に煙を送ることでした。普通は30時間強のスモークですが、今回は温度を下げたので40時間強燻しました。第一関門のヤニ対策は成功しました。ヤニを除去しやすいパーツはそのまま燻してあります。こちらの方が色が濃く着きます。

                  

                温度を低めに保ちつつ煙を送り続ける新たな方法を開発(ちょっと大袈裟かな)したので、「スモークド乾燥」後のタッピングトーンに変化が現れています。

                 

                うっすらヤニが付いたのでクリーニングします。いろいろなクリーニング剤を用意し、ニスに合うものを選択しました。

                 

                さぁ、セットアップです。私はヴァイオリンのセットアップは”小僧”レベルなので「仮セットアップ」です。「本セットアップ」は本業の方に依頼者よりお願いしました。20代後半にギターのリペアからヴァイオリンのリペアに鞍替えしようと画策したことがあって、友人の工房で見習いしましたが、結局断念しました。理由のひとつとして、右手のボーイングがうまくできないので 音出しができなかったことです。今回もこのスモークがどの程度うまくいったか、音出しできなくて確認できなかったことが心残りでした。

                  

                 

                楽器の完成度は高く気品があります。一枚甲の裏板には見事な杢が出ています。

                  

                 

                スクロールは力強く、Fホールの姿も美しい。

                  

                 

                依頼主からメールを戴きました。

                 

                ヴァイオリンも行き着けの工房で調整してもらい、本日から使い始めました。

                驚くほどの変化です!レスポンス、音量が素晴らしく向上しています。
                材の剛性が上がったことの効果だと思いますがダイナミックレンジもかなり拡大した印象があります。
                ffからppまでの落差は正に劇的で、奏者の私が引き込まれてしまいそうになります。
                コンテンポラリーの楽器なので元の音色は直線的なものだったのですが、力強さは残しながら倍音が増え、豊かな音色が加味されたことも嬉しいです。

                大抵大幅な能力向上が伴う手入れはどこかにマイナス効果も出るものですが、今のところ一切感じません。
                これはやはり、構造変化によるものではなく材自体の変化による恩恵だと思います。

                調整したヴァイオリンの作者も材の剛性向上ぶりに驚いており、表板もさることながら裏板は最早別モノといっていいくらいに変化しているそうです。

                良い事尽くしで少し怖いくらいなのですが、かなり厳しく見ても、やはり欠点らしい欠点が見つからないカスタムです。

                改めて難しい施工を受けて頂き、最大の効果を発揮して頂いたことに感謝致します。ありがとうございました!

                 

                 

                よかったぁ。ありがたいお言葉で苦労も吹っ飛びました。長時間の窯焚きの間 緊張して温度調整をしていました。その甲斐がありました。私も「スモークド乾燥」処理に新たな1ページを刻むことができた仕事でした。

                 

                --------------------------------------

                Please click

                ブログ「よごれた顔でこんにちは」

                ギター工房9notes HPへどうぞ homeで”ほぼ日”つぶやいています

                「栃の耳付き材のテレキャス」販売

                にほんブログ村 音楽ブログ ギターへ
                 

                 FC2 Blog

                                                                                           ギター工房9notesは岐阜・恵那インターチェンジより車で15分

                2017.06.17 Saturday

                リペア ファイル その321

                0

                  ギブソン J-45 / ネックアイロン矯正・フレット擦りあわせ・ブリッジプレート増設・ブリッジ上面削り・ブリッジピン穴修正

                   

                  楽器が到着してすぐにトップの膨らみがどの程度進行しているか確認しました。アコギのトップには「ドーミング」と言って、元々膨らみが付けられています。この元々の膨らみが弦の張力によって、さらに膨らんで来る現象が起きます。それがどの程度が進行しているのかを判断するのですが、こらが案外むずかしい。ひとつの判断材用は「弦高が高くなって来た」ですが、これもネックの状態と合わせて考えなくてはなりません。

                  今回のケースでは、トップの膨らみの進行はそれほどでもなかったですが、その傾向は見られましたので「トップ矯正」までは行わず、「補強」にとどめることにしました。

                   

                  ネックは元起きしていたので「ネックアイロン矯正」して仕込み角度をつけ直します。これで弦高を下げることができます。

                    

                   

                  「アイロン矯正」後はフレットを「擦り合わせ」てフレットピークを整えます。その後 各種専用ヤスリを駆使してピークをつけ直しておきます。

                    

                   

                  ヤスリ傷を落とすために「ペーパー」の番手を変えながら磨いて行きます。そのときにフレット端を少し落とすと、ネックを握ったときにフィットします。ちょっとのことなんですが、この辺りが「フレットワーク」のコツですか。

                   

                  ブリッジプレートを増設します。補強の意味に加えて、弦のボールエンドの位置を下げてやってサドルへ掛かるモーメントを増やす意図です。材料はホンジュラスローズを選択。強度とカラッとしながらパンチ力あるサウンドを狙い選びました。

                    

                   

                  「仕込み角度」を変更したので、サドルを削ることなく弦高を下げることに成功していますが、若干ブリッジピン穴からサドルトップまでの立ち上がり角度が乏しいので、ブリッジの表面を2ミリ削って(貝が入っているのでギリギリの寸法)落としました。その後ピン穴を修正します。

                    

                   

                  弦の誘導溝を拡張します。こうするとサドル近くから弦が立ち上がり、角度が深くなりサドルに掛かるテンションが増えます。

                    

                   

                  弦を張っても真っ直ぐなネック。これで弦振動のバイブレーションをしっかり受け止めることができ、不要な減退をさせません。

                    

                   

                  依頼主から「鳴り」の改善について驚きの声を戴きました。よかったです。ブリッジプレートの増設でやや音が硬くなる傾向にありますが、音量増など振動効率をアップすることで「鳴り」に変化を起します。なんと言ってもJ−45は、ガツンと迫力ある音が欲しいですからねぇ。

                   

                  -----------------------------------------

                  Please click

                  ブログ「よごれた顔でこんにちは」

                  ギター工房9notes HPへどうぞ homeで”ほぼ日”つぶやいています

                  「栃の耳付き材のテレキャス」販売

                  にほんブログ村 音楽ブログ ギターへ
                   

                   FC2 Blog

                                                                                             ギター工房9notesは岐阜・恵那インターチェンジより車で15分

                  2017.06.13 Tuesday

                  リペア ファイル その320

                  0

                    フェンダー・Japan テレキャスター / PU取り付け加工・5wayスイッチ取り付け・フレットすり合わせ

                     

                    ビグスビー・ライセンスのトレモロ(フェンダーのログが入っている)が装着されているフェンダージャパンのテレキャスター。シンラインのようなFホールはシールでダミーですが、いいセンスですね。ゴトー製のP−90ピックアップを増設する改造です。同時にビビリ音 解消のため「擦り合わせ」も行います。

                     

                     

                    ピックガードにP−90用に穴を開ける用意。そのとき位置決めのため、ホールピーズの位置がずれないように 弦を張った状態で一度確認しておきます。

                     

                    ピックガード用の穴掘りテンプレートより一回り大きい本体加工用のテンプレートを装着してザクリ加工します。P−90は本体直付けタイプなので、PU下にアジャスタブル用の硬質ウレタンを敷きます。その分も計算して掘り込んであります。

                     

                    PUが一つ増えたため「3wayスイッチ」を「5wayスイッチ」に交換する必要があります。米国製パーツを使うためビス穴の径が大きくなるので、穴をボール盤で開け直しています。

                     

                    ピックアップカバーのくり抜き加工も本体ザクリ加工も終え、バラしておいた他の部品も組み直します。そこにP-90を取りつけて配線引き直しをしました。

                      

                     

                    ロッドを調正し、フレット浮きを確認し、フレットを「擦り合わせ」ています。フレットピークに若干もバラつきがありました。エレキはチョーキングをするので音詰まりがないよう、高音域はややフラットに擦り合わせのがミソです。その後 フレットピークを専用ファイルを駆使してつけ直し、ヤスリ傷をペーパーの番手を変えながらピカピカになるまで磨き上げます。

                      

                     

                    完成! ナイス・ルッキング!

                      

                     

                    「ゴトー」の名はペグで有名ですが、ピックアップ・メーカーの「ゴトー」は別会社です。国産のPUメーカーでいいPUを生産しています。そのクオリティーはダンカンに負けてないです。これからも優れたPUを作り続けてもらいたい。頑張って!

                     

                    --------------------------------------------

                    Please click

                    ブログ「よごれた顔でこんにちは」

                    ギター工房9notes HPへどうぞ homeで”ほぼ日”つぶやいています

                    「栃の耳付き材のテレキャス」販売

                    にほんブログ村 音楽ブログ ギターへ
                     

                     FC2 Blog

                                                                                               ギター工房9notesは岐阜・恵那インターチェンジより車で15分

                     

                    2017.06.09 Friday

                    リペア ファイル その319

                    0

                      スズキ・クラシックギター / ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ・ペグ交換・簡易弦留め(チップ)作製

                       

                      シニア世代のギター人口が増加してるデータが出ていました。今回の依頼者も学生時代に購入したギターを再び使うとのことで、メンテナンスを依頼されました。糸巻きがもうダメでしたので「ペグ交換」が主でしたが、あちこちダメージが見受けられます。新しい楽器を購入した方がお安くなることもお話しましたが、このギターに思い出が詰まっているのでしょう、できるだけのことはさせてもらうことにしました。

                       

                       

                      まずは弦高が12Fで6ミリ以上あったので、「ネックアイロン矯正」で仕込み角度を変更して弦高ができるだけ下げることに。ヒール部にダメージがあり、あまりきつい角度変更は無理だったので ぎりぎりのところまで圧力を掛けています。

                       

                       

                      「すり合わせ」の図。元々のフレット打ちに波があったのか、結構 擦りました(70年代の楽器はほとんどそんな感じです)。ふたたびフレットピーク(山頂)をつけ直します。その後ペーパーの番手を変えながら磨いて行きます。

                       

                        

                       

                      糸巻き(ペグ)をゴトー製のペグに交換しました。これでスムーズなチューニングができて気持ちがいいですね。

                       

                       

                      サドルをギリギリ下げて弦高を12F 6弦4.5弌。姥坑.5个法ただそれではサドルへのテンションが弱くなってしまうので、急遽簡易の「チップ」を作って対処することにしました。ホームセンターの電気部門で以前購入したコードをつなぐアルミ製の「圧着スリーブ」を使って自作しました。スリーブに弦用の穴を開けてバリを取るだけですが・・・

                       

                        

                       

                      これでシングルホールのように 弦穴へ直接 弦が通り、サドルピークとの落差が付いてテンションが稼げます。従来の巻き方では高音側はテンション不足になってしまいます。今回これを解消するための部品が「チップ」です。

                       

                        

                       

                      全体をバフで磨いて、指板もクリーニングしました。楽器がきれいになると演奏意欲も増しますね。依頼者にとって新品を購入することはさほど難しいことではないと思いますが、「モノを増やしたくない」とのお気持ちは察することができます。古いギターを大事にすることは、人生を肯定することでもある と思いました。

                       

                       

                      ------------------------------------------------

                      Please click

                      ブログ「よごれた顔でこんにちは」

                      ギター工房9notes HPへどうぞ homeで”ほぼ日”つぶやいています

                      「栃の耳付き材のテレキャス」販売

                      にほんブログ村 音楽ブログ ギターへ
                       

                       FC2 Blog

                                                                                                 ギター工房9notesは岐阜・恵那インターチェンジより車で15分

                       

                       

                      Calendar
                        12345
                      6789101112
                      13141516171819
                      20212223242526
                      2728293031  
                      << August 2017 >>
                      Selected Entries
                      Categories
                      Archives
                      Recommend
                      Links
                      Profile
                      Search this site.
                      Others
                      Mobile
                      qrcode
                      Powered by
                      30days Album
                      無料ブログ作成サービス JUGEM