2020.06.01 Monday

リペア ファイル その657

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    マーチン HD-28V /  ストラップピン穴埋め・トップクラック修理・フレット交換・ナット交換

     

    マーチンの代名詞ともいえる「D-28」。28Vは”フォワードシフテッドブレイシング”仕様ですね。ロウアーバウツ(下半身)の振動できる範囲が広くなっていますので鳴り重視の設計です。

    ただ、弦張力に引っ張られてトップが膨らむ可能性があるので、現在はXブレイシングは下げぎみなのが一般的になっています。(トップの作りは「剛性」と「鳴り」のバランスが難しく、歴史的に試行錯誤が続いています)

     

    ネックヒールに取り付けたストラップピンを外したので、その穴をマホガニー材で木栓を作って埋めました。

      

    塗料の吸い込みを考えながらちょこっと着色しました(吸い込み量が多いと濃くなる)

     

    トップの中央、ブックマッチの中央ラインのボトムにわずかクラックが入っていました。

      

    裏面まで達していない軽傷なので接着剤を充填して固定しました。

     

    フレットが随分減っていましたので、フレットも交換することになりました。フレットが減って交換する時期は、指板のメンテナンスをやる丁度いいタイミングでもあります。指板の歪みや曲がりをできるだけ修正してやります(ただし、あまりストレートを追い求めると指板を薄くし過ぎる嫌いがあるのでほどほどに)

      

    修正したらフレット溝が浅くなることがありますから、溝をノコで切り直します。(ノコには丁度いい深さにするためのガイドが付いている)

     

    タングを微調整しながらフレットを打ち込んで行きます。この技術がないとロッドないの古いマーチンの場合、弦張力に対抗するネックが作れません。(この楽器はロッドあり)

      

    全体を軽く「すり合わせ」してピークを整え、その後半丸ヤスリでピークをつけ直します。

     

    ペーパーの番手を#180〜#3000まで変えながら磨き上げて行きます。

      

    ナットも牛骨で新調。

     

    ナット溝を弦のゲージに合わせた専用ファイルで切ります。

      

    最終的に4・5・6弦は弦の半分ぐらいが埋まる様ににナット上面を削って仕上げています。

     

    完成。

      

    ヴィンテージタイプの細めのフレットが打ってあります。

     

    オープンタイプのペグ。バインディングはヘリンボーン(ニシンの骨)。

      

    サドルはロングサドル。

     

    もともと軽快に鳴ってくれていた個体でしたが、フレット交換したことでプレーヤービリイティが向上し”音楽”に没頭できる状態に。

    フレットは徐々に減って行くのでイントネーションや音の立ち上がり劣化に気が付きにくいものです。「フレット交換」によってそれが解決されるので音質がよくなるのを感じますよ。

     

    関連ブログ:マーチンギター修理インデックス:http://9notes.jugem.jp/?eid=307

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    2020.05.28 Thursday

    リペア ファイル その656

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      Epifhone Shinichi Ubukata ES335 / ネック折れ接着・タッチアップ塗装

       

      エピフォンの”生形真一シグネーチャーモデル” ESー335。生方氏は”ELLEGARDEN”〜”Nothing’s Carved In Stone”のフロンマンでありギタリストですね。彼を地元で行われるフェス『中津川ソーラーブドーカン』で観ていますが熱烈なファンが多いと感じました。

      生方氏にはカリスマ性がありますね。(それゆえシグネーチャーが販売がされるのか)

       

      ネックがヒビが入り「ネック折れ」状態でした。ギブソンの335のヘッドはネック一体型ですが廉価版のエピフォンでは”継ぎネック”なのでそこにヒビが入ったのです。

        

      今回は接着剤を注ぎ圧着することで元の状態に戻すことにしました(補強材なしで大丈夫と判断)。

       

      ヒビ断面の面積が広く、これならば接着剤だけで十分な強度が出ます。

        

      目違いを取るため一部生地が出てしまったので部分塗装(タッチアップ塗装)しました。

       

      トレードマークの”髑髏マーク”を残して仕上げてあります。

        

      塗装〜サンディング〜バフで元通りのブラックビューティーになりました。

       

      ヘッドはやや大振り。

        

      ピックガードにはEpifhone”E”の頭文字をデザイン化したものが入っています。

       

      バリトーンスイッチが付いていて多彩な音作りが可能です。

        

      おまけに”Bigsby"のトレモロまで搭載されていてカッコいい!

       

      このFホールは”ダイアモンド・シェイプ”と呼ぶそうな。細部まで生方氏のこだわりが見えました。

        

      これからもエピフォンから新たなシグネーチャーモデルが生まれる予感がします。

       

       

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      2020.05.23 Saturday

      Fender Japan 62-58US (USED)モディファイ Modify・レリック マルチレイヤードVol.2の販売

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        Fender Japan ST62-58US(1999〜2002年製USED)を『スモークド乾燥』処理したうえ”レリック マルチレイヤード塗装” ”フレット交換” ”ナット交換” ”アッセンブリ交換” ”キャビティシールド処理”まで手を加えたModify STを販売いたします。

         

        HP内のSHOPで販売致します。¥129500 ケースなし

        クリックするとShopに飛びます。(完全なるお値打ち価格で提供します)

          

        (各カットの写真の色は、露出や光線の加減で変化しています。塗料は”TAMIYAのLP-66”https://tamiyashop.jp/shop/g/g82166/を色見本として使ってください)

         

        詳しい作業工程は”リペア ファイル その655”をご覧ください。

          

        多層塗装(マルチレイヤード塗装)にするべく、サンバーストの上に白色を吹いてサンバーストを消したうえ、オレンジペール色の塗料を吹き付けました。

         

          

        本体:Fender Japan ST62-58US ・3Tone sunburs(99〜02年製)

        PU :オリジナルVintagePU(USA)

        Body : バスウッド

        Wight:3.6kg

        以下、オリジナルをヴァージョンアップしてあります。
        ポット: (2V1T) CTS製A250Kに交換
        コンデンサー :オレンジドロップ”0.047uF400Vに交換

        5way:CRL社製に交換
        アウトプットジャック : スイッチクラフト社製に交換
        配線材 : ベルデン#8503に交換
        Fingerboard Radius: 1F9.5R〜21E10Rコンパウンドラディアスに変更
        Fret Size: JESCAR #55090に交換

        Nut:オイルドボーンに交換

          

        ブリッジはフェンダージャパン純正ですが米国基準ピッチの11.2弌フェンダージャパンでよくある10.8个茲螢錺ぅ匹任后

         

        フレットはミディアムジャンボのJESCAR #55090

          

         

        ハードレリックとまでは行きませんが、角はすり減っている感じを出してあります。(きれい系のレリック)

          

         

        ナットはオイルドボーン。ネックはサテン仕上げ。

          

         

        写真でうまく撮れないのですが、塗装面のクラック処理もしてあります。

          

         

        マルチレイヤード(多層塗装)なのでペールオレンジの下からホワイトが覗きその下から3Tone sunburstが出ています。

          

        仕込み設定をやり直してあります。製造から18年以上たっていますのでPUの出力もやや落ちて来ていい感じです。スモークド乾燥効果で音の立ち上がりもばっちり。木部がしっかり鳴ってくれていますので、今後もますます愉しみなギターに生まれ変わってくれるでしょう。

         

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        2020.05.20 Wednesday

        リペア ファイル その655

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          Fender Japan ST62-58US 3TB/ スモークド乾燥処理・レリック マルチレイヤード塗装・フレット交換・ナット交換・アッセンブリ交換・キャビティシールド処理

           

          1999〜2002製のフェンダージャパン ストラトキャスター(3Tone sunburst)をモディファイ(Modify)しました。

          最近”高級レリックギター”で流行っている『レリック マルチレイヤード塗装』に挑んでみました。これは第2弾です。第1弾は『リペアファイルその651』http://9notes.jugem.jp/?eid=877

           

          3トーンサンバーストのボディ/ローズネックを30時間燻します。この”スモークド乾燥”によって材の安定化と音の伝導率を向上させています。

          ガス化された煙が媒体として木材内部まで熱を伝え細胞に変化を与えます。

           

          指板のアールは円錐形に加工(コンパウンドラディアス指板)し、元々7.25インチRだったのを1フレットは9.5R、21フレットは10Rに変更してあります。

            

          フレットはミディアムゲージのJESCAR #55090に交換しました。

           

          PUは元々付いていた『USAオリジナルVintagePU』、ポット類はCTS製に5wayはCRL製にアウトプットジャックはスイッチクラフト製に交換してあります。

             

          配線材はベルデン#8503に、コンデンサーは”オレンジドロップ”0.047uF400V、キャビティ内には導電塗料を塗り、ピックガードはアルミと銅箔でシールドしてあります。

           

          多層塗装(マルチレイヤード塗装)にするべく、サンバーストの上に白色を吹いてサンバーストを消したうえ、オレンジペール色の塗料を吹き付けました。

          使った塗料はTAMIYAのLP-66https://tamiyashop.jp/shop/g/g82166/(これを色見本としてください)色はライティングや写真の露出で変化していますので、このブログの写真の色はあくまで参考程度でお願いします。

           

          フレットのエッジは立ち気味にしてあります(第1弾でやったように丸め処理はしてありません)ヴィンテージスタイルなストラトに仕上げていますが、フレットワークはモダン系にしてあるところがハイブリッド。

            

          ナットはオイルドボーンに交換してあります。

           

          ブリッジはフェンダージャパン純正ですが米国基準ピッチの11.2弌フェンダージャパンでよくある10.8个茲螢錺ぅ匹任后

            

          ネックはサテン仕上げ。

           

          ハードレリックとまでは行きませんが、角はすり減っている感じを出してあります。(きれい系のレリック)

            

           

          マルチレイヤード(多層塗装)なのでペールオレンジの下からホワイトが覗きその下から3Tone sunburstが出ています。

            

           

          ペールオレンジは昔なら”肌色”って色ですがそれはあくまで東洋人の肌色ですね。

            

           

          仕込み設定をやり直してあります。製造から18年以上たっていますのでPUの出力もやや落ちて来ていい感じです。スモークド乾燥効果で音の立ち上がりもばっちり。木部がしっかり鳴ってくれていますので、今後もますます愉しみなギターに生まれ変わってくれるでしょう。

            

           

          写真でうまく撮れないのですが、塗装面のクラック処理もしてあります。

            

           

          第1弾よりパーツ交換を減らしフレット端の丸目処理などしてない分、値段を落として提供したいと思います。次回のブログで販売する予定です。ご期待ください!

           

          フェンダーギター修理 インデックス:http://blog.9notes.org/?eid=824

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          2020.05.16 Saturday

          リペア ファイル その654

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            ヤマハ LL58 Custom / ナット再整形・ブリッジ弦誘導溝切り加工

             

            LシリーズトップクラスのLL58は、ヤマハの技術を集めた珠玉の一品ですね。とても美しいギターです。

            弦の支点であるナットとサドルに掛かるモーメントを大きくするべく加工を試みました。

             

            最初をナット交換のご希望でしたが、素材がよく外すのはもったいないため再加工をお勧めしました。サドルを鋭角に再加工することで音の輪郭や立ち上がりの改善が期待できます。

             

            ブリッジピン穴の端からサドルの頂点(トップ)に向って溝を切ります。当初、ヤスリでの手切りを考えていましたが、それでは角度が不十分だと分かったのでルーターで加工することにしました。

              

            本体についているブリッジに手を加えるのは難易度の高い加工ですが、少し前に治具を作製したのでそれを使うことを思いついたのです。

             

            加工終了。ブリッジピン穴からの立ち上がり角度が十分取れました。

              

            ただ依頼主はその加工精度に納得されませんでした。たしかに各溝の仕上がりにバラつきがあったり低音側はルータービットを二回通したので溝の底に段差もあります。溝を確認された依頼主は「加工する前にもっと詳しい説明が欲しかった」とおっしゃられます。仰せの通りです・・・

             

            どのように処置するか。治具を改良するの余地がまだあります。改善点を洗い出しまた新たにビットも用意しました。お時間をいただき慎重に再加工しました。

              

            これでOKをいただくことができました。

             

            医学会ではようやく「インフォームドコンセント」の概念が普及してきたと思いますが、ほかの分野ではまだまだ認知が低いのが現状でしょう。ギターの手術とも云えるリペア業の私もそれをあまり深く捉えたことはありませんでした。

            こちらが「よかれ」と思ったことが依頼主にとってベストであるとは限らないと訳です。大切なギターを”お預かりしている”という意識をもっと持たねばと思った次第です。(でも肩の力は抜かないといい仕事はできないよね。ガチガチでは愉しくないから)

             

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            2020.05.12 Tuesday

            リペア ファイル その653

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              Fender American vintage 62 ST / リフレット(フレット交換)・ナット交換

               

              米国製フェンダー・アメリカン・ヴィンテージシリーズの『レイクピラシッド・ブルー』の’62型ストラト。

              人気のカラーですね。

               

              元々打ってあったヴィンテージスタイルの細いフレットを「ミディアム」への交換依頼で『Jescar#55090』をチョイス。

                

              フレットを抜いて指板を調整して下地は準備できました。

               

              Jescarに合わせてフレット溝を少し深くします。

                

              フレットタングもこの溝に合わせて調整。

               

              指板のアールに合わせて反りを調整します。

                

              ネックの下に鉄板を引いてフレットを一本一本打ち込んでいきます。(下が重く硬くないとフレットが跳ねてしまいます)

               

              フレットピークを平ヤスリで整えながら、フレットピーク上でハイフレット側のアールを少し緩めておきます。(こうするとチョーイングしたときの音詰まりが解消されます)

                

              再びフレットに半丸のピークを付け直してから磨き上げていきます。

               

              フレットの端は立ち気味に仕立ててあります。

                

              フェンダーのアメリカン・スタンダードは、この手のフレットが打ってありますね。

               

              ナットも交換してあります。

                

              ヘッドのたもと、ローズ指板とメイプルの接着面の処理が真っすぐに仕上がっていますが、オリジナルは若干ラウンドしてたと思いますが・・・・

               

              ピックガードは11点のビス止めですが、アメスタは向って右側の上から2番目のビス穴位置が若干違っていたはず・・・

              ほかに22フレットとか指板アールとか糸巻とか違っていましたね。

              米国製のフェンダーの鳴りはJapanやMexicoより上ですね。やはりトータルで優れているからでしょう。

               

               

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              2020.05.07 Thursday

              リペア ファイル その652

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                ギブソン RD ARTIST / ネック捻じれ矯正・フレット交換・ナット交換

                 

                ギブソン社のラインナップの中でもレアなモデル”RD"。メイプルボディ・メイプルネック仕様で見事なサンバースト塗装が施されています。(PUとアセンブリは元々外されていました)

                「ネック捻じれ」があって遠方から当工房に送られてきました。

                 

                ネック捻じれ修理の「Befoer After」カット

                  

                ネックアイロンを使い矯正しました。

                 

                なかなか黒檀指板が強く、何度も時間温度を調整しながら少しずつ矯正していきました。

                ロッドを緩めてあります。ロッドを締めるとネック自体には左向きのモーメントが掛かり捻じれの原因になりますから。

                 

                捻じれは取れましたが、1弦側12F付近にやや窪みが残ってしまいました。フレット上でフラットにすることも可能でしたが、そうすると元々薄いフレットがさらに薄くなってしまうので、依頼主と相談のうえ「フレット交換」をすることになりました。

                 

                ロッドを締めないでもピンピンなネックを作るうえでも、フレット交換は有効です。

                  

                フレットタングを調整して真っすぐなネック/指板を作ります。

                 

                Jescar#57110/ジャンボフレットを打ち込みました。

                  

                フレットピークを平ヤスリで整えます。

                 

                フレット端の面も取っておきます。その後ペーパーの番手を変えながら磨き上げて行きます。

                  

                ロッドに頼らなくて弦を張って真っすぐになるように指板を作ってあります。

                 

                ナットも交換してあります。

                  

                ゲージは10〜46

                 

                高級感のあるヘッド。ペグもサドルもテールピースもゴールドパーツです。

                  

                ストップテールピースにはファインチューナーが付いていますね。

                 

                アクティブ回路が内蔵されていたと思います。70年代後半の最新モデルだったと記憶していますが、今も見てもモダンな感じもします。

                  

                一方、経年変化で自然なクラックが入っていたりラッカー塗装の擦れがあったりしても全体に華やかさが残り、茶道でいう「綺麗寂(きれいさび)」に通じるものも感じました。

                 

                 

                ギブソンギター修理 インデックス:http://9notes.jugem.jp/?eid=631

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                2020.05.02 Saturday

                Fender Japan ST62(USED)モディファイ Modify・レリック マルチレイヤードの販売

                0

                  Fender Japan ST62-70TX(99年製USED)を『スモークド乾燥』処理したうえ”レリック マルチレイヤード塗装” ”フレット交換(丸め処理)” ”ナット交換” ”ブリッジ交換” ”アッセンブリ交換” ”キャビティシールド処理”まで手を加えたModify STを販売いたします。

                   

                  HP内のShopで販売 ¥187,500(税込み・送料込み)ギグバック付き

                  クリックするとShopに飛びます。(こんなご時世なので、思い切ってつけたお値打ち価格です)

                    

                  (各カットの写真の緑色は、露出や光線の加減で変化しています。https://www.hs-tamtam.co.jp/index.php/catalog/product/view/id/28475/s/mr/を色見本として使ってください)

                   

                  詳しい作業工程は”リペア ファイル その651”をご覧ください。

                    

                  オリジナルの3トーンサンバーストの上にホワイトを吹き、その上にホビー系の『Mr.カラー暗緑色(三菱系)』を塗装。この後クリアーを吹いて仕上げてから傷や剥がれ・割れを付けてレリック加工してあります。

                   

                    

                  本体:Fender Japan ST62-70TX・3Tone sunburs(99年製)

                  PU :Texas Special Strat(USA)

                  Body : アルダー

                  Wight:3.6kg

                  以下、オリジナルをヴァージョンアップしてあります。
                  ブリッジ :Freedom Custom Guitar SP-ST-01 Nickelに交換
                  ポット: (2V1T) CTS製A250Kに交換
                  コンデンサー :MONTREUX Retrovibe Cap “F66” 0.05uF 50VDCに交換

                  5way:CRL社製に交換
                  アウトプットジャック : Pure Tone Jackに交換
                  配線材 : クロスワイヤーに交換
                  Fingerboard Radius: 1F9R〜21E10Rコンパウンドラディアスに変更
                  Fret Size: JESCAR #55090に交換

                  Nut:オイルドボーンに交換


                    

                   

                  ハードレリックとまでは行きませんが、角はすり減っている感じを出してあります。(きれい系のレリックかな)

                    

                   

                  塗装面のクラック処理もしてあります。まだ浅いですが乾燥に伴い徐々に深くなってくれると思います。

                    

                   

                  フレット端は丸め(ボールエンド)処理してあります。指板面が広く使えます。

                    

                   

                  このカットの色が一番実物に近いかな。ピックガードはミントアイボリー。

                  製造から20年以上たっていますのでPUの出力もやや落ちて来ていい感じです。スモークド乾燥効果で音の立ち上がりもばっちり。木部がしっかり鳴ってくれていますので、今後もますます愉しみなギターに生まれ変わってくれるでしょう。

                   

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                  2020.04.30 Thursday

                  リペア ファイル その651

                  0

                    Fender Japan ST62-70TX / スモークド乾燥処理・レリック マルチレイヤード塗装・フレット交換(丸め処理)・ナット交換・ブリッジ交換・アッセンブリ交換・キャビティシールド処理

                     

                    99年製のフェンダージャパン ストラトキャスター(3Tone sunburst)をモディファイ(Modify)しました。

                    最近”高級レリックギター”で流行っている『レリック マルチレイヤード塗装』に挑んでみました。

                     

                    3トーンサンバーストのボディ/ローズネックを30時間燻します。この”スモークド乾燥”によって材の安定化と音の伝導率を向上させています。

                    ガス化された煙が媒体として木材内部まで熱を伝え細胞に変化を与えます。

                     

                    多層塗装(マルチレイヤード塗装)にするべく、サンバーストの上に白色を吹いてサンバーストを消したうえ、緑色の塗料を吹き付けました。

                     

                    緑色はホビー系の『Mr.カラー暗緑色(三菱系)』を使いました。https://www.hs-tamtam.co.jp/index.php/catalog/product/view/id/28475/s/mr/を色見本として使ってください。色はライティングや写真の露出で変化していますので、このブログの写真の色はあくまで参考程度にしてください。

                    この後クリアーを吹いて仕上げてから傷や剥がれ・割れを付けてレリック加工します。

                     

                    フェンダージャパンのアッセンブリはあまりにも脆弱でしたので、すべて米国製パーツと交換しました。

                      

                    配線材はクロスワイヤー、コンデンサーはリプロですがセラミックを使用しヴィンテージスタイルの作りにしてあります。

                     

                    PUは元々載っていた米国製”フェンダー・テキサススペシャル(Texas Special Strat)”ワイルドなPUです。

                      

                    キャビティ内には導電塗料を塗り、ピックガードはアルミと銅箔でシールドしてあります。

                     

                    フレットをミディアムゲージのJESCAR #55090に交換しました。

                      

                    指板のアールは円錐形に加工(コンパウンドラディアス指板)し、元々7.25インチRだったのを1フレットは9R、21フレットは10Rに変更してあります。

                     

                    フレット端は丸め(ボールエンド)処理してあります。指板面が広く使えますね。

                    ヴィンテージスタイルなストラトに仕上げていますが、フレットワークはモダン系にしてあるところがハイブリッド。

                     

                    ネックポケットに9notesの焼き印を入れさせてもらいました。仕込み設定をやり直し黒檀製のシムを挟んであります。

                      

                    シンクロナイズドトレモロも交換しました。Freedom Custom Guitar ( フリーダムカスタムギターリサーチ )のSP-ST-01 Nickelを採用。

                     

                     

                    このトレモロはスチール製のインナシャーブロックが使われており、弦留穴も浅いためサドルへ掛かるモーメントが大きくなります。

                      

                    ナットはオイルドボーンに交換しました。ペグはオリジナルのままで若干ガタが出始めています。

                     

                    ハードレリックとまでは行きませんが、角はすり減っている感じを出してあります。(きれい系のレリックかな)

                      

                    緑の下から少し白が顔を出してその下のサンバーストが見え隠れしています。

                     

                    塗装面のクラック処理もしてあります。まだ浅いですが乾燥するにつれて徐々に深くなってくれると思います。

                      

                    製造から20年以上たっていますのでPUの出力もやや落ちて来ていい感じです。スモークド乾燥効果で音の立ち上がりもばっちり。木部がしっかり鳴ってくれていますので、今後もますます愉しみなギターに生まれ変わってくれるでしょう。

                     

                    次回のブログで販売する予定です。ご期待ください!

                     

                    フェンダーギター修理 インデックス:http://blog.9notes.org/?eid=824

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                    2020.04.27 Monday

                    リペア ファイル その650

                    0

                      TUNE フレットレスBASS /  サイドポジション加工(フレット計算)・フィンガーレスト加工・ジャック交換

                       

                      "ナルチョ(鳴瀬喜博)”ベースで有名な『チューン』ですが、正確な社名は『TUNE GUITAR MANIAC』で”ギター”と入っているとは知らなかったです。BASSの新しい可能性を拓き一時代を築いた”TUNE"です。

                      フレットレスベースに各音程(フレット位置)にサイドポジションを入れるよう依頼されました。

                       

                      1弦と4弦の開放音と12フレット位置でオクターブ音を計測します。すでに入っているポジションマークがどの弦を基準にしているか知りたいからです。4弦が近いですね。(ブリッジで弦長補正ができますが、元々フレットレスの場合 弦長がアバウトに設定されているので確かめる必要があります)

                        

                      StewMacで公開している「フレット計算」を使ってポジション位置を割り出します。それを指板サイドに正確に写して行きます。

                       

                      ボール盤を使いドリルで2ミリドットが入る穴を開けます。

                        

                      棒状の白いポジションマークを打ち込みます。

                       

                      飛び出したマークを面にしてから磨き完成です。

                       

                      指置き(フィンガーレスト)を黒檀で作りました。

                        

                      高さはリアPUの高さに合わせてあります。

                       

                      どの位置でも指を置けるように、レストはネックの付け根からブリッジまで。

                        

                      全体が黒色で引き締まった印象を受けるのでは。

                       

                      ガリノイズが出始めたアウトプットジャックは新品と交換しました。

                        

                      EQが組み込まれたアクティブ回路ですので、ジャックは電池のON/OFFができる3芯を使います。

                       

                      ボディサイドにストラップピン向きに開けられた穴からジャクを差し込むスタイル。

                      こういう設定だと自然にストラップにシールドを掛けることができますね。(何かの拍子でいきなりジャックが抜けることを防げます)

                       

                      ヘッドはものすごくシンプルで発売当初は革新的なデザインだと感じました。

                        

                      わざと斜めに取り付けられたペグ位置も異色に感じましたが、プレーヤーにとっては歓迎されましたね。

                       

                      ネックはメイプルでボディは国産材の『栓(せん)』。アッシュ材とほぼ同じです。

                        

                      JBと比べると小振りなボディですが、ウエイトバランスもいいです。

                       

                      フレットレスベースの独特な音色はほかでは表現できないですから、ベーシストにとっては一本は持っていたいと思うのでしょう、フレットレスベースは一定の割合で需要がありますね。

                      存在感のあるTUNEのBASSです。

                       

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