<< リペア ファイル その611 | main | リペア ファイル その613 >>
2019.11.02 Saturday

リペア ファイル その612

0

    S.yairi  YD-305 /  ブリッジピン脇の割れ補修・ブリッジ染め直し

     

    ジャパンヴィンテージ・アコースティックの中でも人気が高い”S・ヤイリ”。後期と呼ぶ80年代に入ってからのモデルとお聞きしましたが、S.yairi ファンの方は細かいところまでよくご存じなのでこちらが勉強になります。

    私の親方がS.yairi で修行された方なのでS.yairi にシンパシーを感じています。

     

    ブリッジがピン穴に沿って割れています。ピン穴上に木目が来てたまたま裂けてきたものでしょう。そんなにあることではありませんが、これはローズを染めてある代物で本物の黒檀よりは若干強度は落ちますね。

      

    接着剤を内部に十分浸透させながら接着し、隙間は黒檀の粉で埋めてあります。

     

    目違いをサンディングして面一にしてから、

      

    ピン穴の面取り部が小さくなったところを再び面を取っておきます。

     

    全体をサンディングしてから一度水拭きして毛羽立たせてから、もう一度細かいペーパーで仕上げます。

      

    「黒染め」します。私は「ビゲンの髪染め」を使っています。(メーカーでは薬品で焼きます)

     

    最後は番手の細かいスティールタワシで磨きます。

      

    後期のYD-305はボディ側に”ロッド締め”がありますが、古いのはナットの下に”ロッド締め”が隠されていてのを見たことがあります。なので簡単にロッド調整できなかったですね。

     

    ロゴ以外はどこまでもマーチンをコピーしています。

      

    ダイモンドボリュートは手で仕上げてあるので少し丸みを帯びています。シャーラーペグですね。

     

    トップ単板・バックは3ピース単板仕様でサイドはローズ合板です。これがオール単板だと後期のYD-306になるとのこと。

      

    上機モデルにはハカランダを使ったYD-308がありますが、前期のYD-306には一部ハカランダを使っているらしく、ややっこしいです。

     

    古いメーカーの内情を少しは知っていますが、昔は結構アバウトな管理体制で仕様変更も現場ではあまり徹底されていなかったようです。シリアルナンバーも元々生産管理のためにつけているので、外部の人には分かりにくくしてあります。(でないと経営状況とか解ってしまいますから)

    70年から80年にかけて「フォーク」ブームでとにかくギターが売れた時代です。出来栄えは玉石混淆でしたが、この楽器はもちろん”玉”。爆鳴りしてました。音がでかい!です。

     

    -------------------------------------

    お問い合わせ は 9notes@huni.enat.jp 

    または 080-2660-2284 まで

     

    9notes ホームページ


    ブログ「よごれた顔でこんにちは」 

    homeで新着情報 ”ほぼ毎日”つぶやいています 

     

    *『ギター工房9notes』は中央自動車道 恵那ICから車で15分 

    にほんブログ村 音楽ブログ ギターへ 
      

     FC2 Blog

     

     

     

     

     

    コメント
    コメントする








     
    この記事のトラックバックURL
    トラックバック
    Calendar
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    293031    
    << December 2019 >>
    Selected Entries
    Categories
    Archives
    Recommend
    Links
    Profile
    Search this site.
    Others
    Mobile
    qrcode
    Powered by
    30days Album
    無料ブログ作成サービス JUGEM