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2019.05.10 Friday

リペア ファイル その536

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    Gernot Wagner 2004  /  全体調整

     

    ゲルノット・ワグナー製作の”ダブルトップ”ギターの調整を行いました。ご存知、ワグナーはマティアス・ダマンとともにNomex®をはさんだサンドイッチ構造の”ダブルトップ”ギターを考案した本人です。1996年に完成させたとネット情報で知りましたが、瞬く間に世界中で”ダブルトップ”ギターの素晴らしさを感じたギタリストによってこの作り方が浸透し、普及したと思います。まさに革命!

      

     

    このギターをリポートしましょう。表はシダー(杉)のダブルトップ。サイド&バックはハカランダだと思われます。柾目材の良品です。ドイツで”マイスター(親方)”を取得できたほど作りの腕前は確かなものでした。

      

    マティアス・ダマンもいい作りでしたが、この二人は甲乙つけ難い完成度です。

     

    サイドモニター用のホールが開いています。ブリッジもハカランダ製で弦通し穴は”ダブルホール”仕様です。

      

     

    ヘッド。ネックの接ぎ方はドイツの伝統的来な方法ですが、その精度の高さは同じ職人としてほれぼれするレベルです。ペグも最高級品です。

      

     

    ネックジョイント部はレイズドフィンガーボード仕様でハイポジションの演奏性能向上と弦振動の効率化のため採用されていると思います。ロゼットはシンプルながら洗練されていますね。(見た目は大きな特徴ななく派手さもない古典的な仕様です)

      

     

    内部も覗いてみました。細いファンブレイスでしたが、力木の恰好が舟底の先端部のような流線形になっており軽量化からのデザインかと思いました。サイドの割れ止めはクビレ部で支柱のような構造になっていました。カーフリング上下とも溝がないスタイルで、内部は塗装が施されています。

      

     

    内部からライトでダブルトップ構造を透けて見よとうとしましたが、表側に透けて見えませんでした。ということは案外無垢板が上下とも厚め(ダマンは透けて見えた)だと思われます。しかしながらそのトップ反応はすばらしく、弦をつま弾かなくても話声にさえトップが反応し振動してしまうほどでした。

    修理の際にダブルトップの生みの親が作ったギターを観察/研究させてもらい、ますますその奥深さに はまった感じであります。

     

    クラシックギター修理 インデックス http://blog.9notes.org/?eid=648

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