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2019.04.20 Saturday

リペア ファイル その532

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    マーチン D−28 / バインディング剥がれ・ピックガード作製・交換

     

    しばらくぶりにギターケースを開けてみたら、ピックガードがズレてバインディングは剥がれていたそうです。湿度か熱かで木部が動いたりセルが縮んだりして、こうなったと思われます。こういう事例はときどきありますね。

     

    ピックガードは一回り大きいものを新規に作製。日焼け痕がラインを残しているのでそれに倣って作りました。

      

    (ピックガードの作製は簡単なようですが、きっちり作るとなるとそれなりに手間と時間がかかります。http://9notes.jugem.jp/?eid=780

     

    ピックガードは黒の塩ビ製です。

     

    裏板側のセル製のバインディングが3か所外れていました。こういうケースでは両腰のところが外れますね。片側はそのまま引っ張手も戻らないほど縮んでいたので、途中でバインディングをカットしてから接着します。

      

     

    接着剤を入れてバインディング用のテープで押さえてから型木で全体をクランピングします。そのまま一晩固定。

     

    カットして短くなって隙間ができたバインディングは、同じ素材をそこに合うように切り揃えて詰めて接着します。

      

     

    バインディングとバック本体の目違いをはらってから細かいペーパーで磨いておき、バフで磨き上げたら完成!

      

    (このような作業を合計3か所行っています)

     

    ”28(ニッパチ)”に使われるローズは柾目のいいモノが標準装備されています。こんな芸当が出来るのはマーチン社だけでしょう。世界的にローズ規制(ワシントン条約)が行われている中でどこまで持ちこたえられるか。歴史がある会社なので買付の独自ルートを持っているかも知れません。

      

     

    最近は板目の変わった杢をサイド&バックに使うのが流行していますが、板目は反るものなので将来 力木が外れることも考えられます。ましてや白太(しらた:木部の周辺部で養分や水分が多いため腐りやすく弱い)をブックマッチの中央で剥ぐのは、木工では御法度なんですがこれも流行っています。うーん。

    ローズに代表される有限な天然素材・希少木材を末永く使っていくために、制作にかかわるそれぞれが知恵を出し合って守っていきたいです。

     

    関連ブログ:マーチンギター修理インデックス:http://9notes.jugem.jp/?eid=307

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