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2019.04.03 Wednesday

リペア ファイル その528

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    Gibson L-00 /  ネック傷タッチアップ・ネック塗装

     

    1937年製のギブソンL-00です。御年87歳のヴィンテージギブソンですが、最適なリペアが施されており大変いい状態(トップの膨らみはありましたが、それを考えての処理がしてありました)でした。リペア痕を見ればどのぐらいの器量の仕事か分かりますが、この楽器は1流の仕事がずっとされており、そのためこの楽器が残っているのだと感じました。

    過去の仕事からこちらが学ばされること大です。

     

    ネック塗装に数か所 傷があったので”タッチアップ”で修正しています。お預かり時間も十分いただいていたので、塗装痩せも計算しながら作業できました。

     

    ネックの艶とボディの艶が少し合わなかったので、ネックを”ややつや消し”塗装して全体のトーンを合わせています。(過去にオーバーラッカーが施されていた)

     

    ネックは手で触るので艶が上がることを考慮して”艶けし”具合を調整しています。

     

     

    ”ひょうたん”のような小ぶりなボディでトップは3ピース仕様、完全なブックマッチでなかったです。私はブックマッチがすべてだと思っていなかったので「我が意を得たり」とうれしくなりました。

      

    ラダーブレイシングゆえトップが膨らんでいましたが、(リセットによる)ネック仕込み角度とブリッジの再接着により、弦高は最適化されていました。

     

    ヴィンテージスタイルのヘッドに3連ペグ交換がされていました(ブッシュも古いタイプ)。ただ、ギブソンはヘッドの厚みが一定でなくくさび状になっているので、裏側からペグポストを差し込むとヘッド表面に対して斜めに入ってしまいます。これがペグの故障の原因になっていますが、そういう設計なので修正できません(なぜこういう設計なのか?ヘッドの厚みは一定にすべきですね)

      

    ロングサドルにはオフセット加工がされて、弦長も補正されていました。

     

    ダイネミックレンジは広くないですが、いわゆる”枯れたサウンド”でこの楽器にしか出せない音色を持つオンリーワンのギターでした。楽曲によってはすごい表現力を持つでしょう。

      

    ギターはヴァイオリン属に比べて修理がしにくい構造ですが、我々リペアマンが知恵を出し合い”ヴィンテージギター”をさらに100年以上残せるように頑張りたいです。

     

    ギブソンギター修理 インデックス:http://9notes.jugem.jp/?eid=631

     

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