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2018.12.27 Thursday

リペア ファイル その508

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    ギルド F 20 SB / トップ矯正・フレットすり合わせ

     

    とても小ぶりなギルドがやって来ました。ギルドっていうとドレッドノート・タイプに太いネックを想像しますが、この機は000タイプより小さい0か00タイプですね。「表板が膨らんでいる」とうことで点検しました。

     

    中央が山なりになっています。弦に引っ張られて持ち上がっているのでしょう。修理完了後に弦長を計測したら、なんとファンダースケールよりわずか長い!(ということは、マーチンやギブソンよりも長い)。弦長が長いとテンションも強くなるので、トップに負担がかかります。そのためトップの変形が起ったと考えられます。

    同時にこの弦長が「ギルドサウンド」を作っているとも言えまね。

     

    ほんのわずか温度をかけて、トップを長時間矯正してやります。湿度も関係しますので湿度調整も必要です。

      

    矯正されたトップを安定させる意味と弦のボールエンドの位置を下げてやることも考えて、ブリッジ裏に補強材を入れます。今回は黒檀でプレートを製作しました。

     

    プレートを接着しました。トップの重量が増すのでトップ振動を妨げるマイナス作用がありますが、ボールエンドの位置が下がってサドルに掛かるベクトルが増すことによって振動効率が改善します。そのため「鳴り」に問題はありません。

      

     

    バラつきがあったフレットを「擦り合わせ」して調整します。同時にナット側のフレットをやや強く擦り合わせることで、フレット上で仕込み角度を強くしています。サドル高を稼ぎたいためです。

      

     

    フレットピークをつけ直してから各フレットを磨き上げておきます。

     

    トップの矯正とフレット上での仕込み角度変更をしたため、サドルを下げることなく弦高を下げることに成功しています。

      

     

    70年代製のギルドですが、全体にいい状態でした。小さいボディとは思えないほど低域から高域までバランスよく鳴ってくれました。ボディマスが小さくなるほど”カラカラ”したサウンドになる傾向があるのですが、そんなことはまったくなく良好です。

      

    小ぶりなギターゆえブリッジの位置が下半身の中央に来ていますね。これもサウンドにいい結果を与えているかな、と思いました。

     

    ギルド・ギター修理:http://9notes.jugem.jp/?eid=230

              http://9notes.jugem.jp/?eid=319

              http://9notes.jugem.jp/?eid=454

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