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2018.09.24 Monday

リペア ファイル その488

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    ギブソン ハミングバード /ネックねじれ・アイロン矯正・フレット擦り合わせ・ナット交換・ロットナット交換

     

    大きなピックガードに掘り込まれた蜜を吸うハミングバードがこの楽器の名称になっています。このモデルは70年代のものかブロックインレイです。鮮やかなチェリーサンバーストが迫力あります。

     

    ネックがひどく捩れていました。ビフォーアフターをお見せしますと左がリペア前、右がリペア後です。

      

     

    ネックのねじれをアイロン矯正しています。(どこまで戻るかドキドキしながらやっています)

    ビフォーアフターの写真を見ていただければお分かりのように、いい線に戻ってくれました。

     

    フレットがかなり擦り減っていましたが、ここはすり合わせで調整することに。扁平率が高くなりましたが三角ヤスリで角を立てて、フレットピークを削り出します。その後サンディングして磨き上げて行きます。

      

     

    低い山ですが、イントネーションもしっかり出ます。

     

    ナット溝が低くなってしまって開放弦でビビッています。6〜4弦は撚り線構造になってズームアップするとギザギザしています。チューニングするたびにそのギザギザがナット溝を削っていくのでナット溝は低くなって行きます。どうしても古い楽器の低音側の溝は低くなりますね。

      

     

    ロッドナットも変形してしまってしっかり締めることができにくいので、新しいモノに交換しました。ロッドをかなり締めてあったのも、ネック捩れの原因のひとつだと思います。アイロン矯正で逆反りさせて、ロッドの負担も軽減させてあります。

     

    学生時代このピックガードに憧れました。高嶺の花ってやつです。 ブリッジのブリッジピン部分が黒檀で埋め木してありました。はじめからかリペアのためかは不明。

      

     

    ハミングバードは3ピースのメイプルネックなんですね。ヒール部は少し短めです。ヘッド裏にはボリュートが付いていました。マホガニーネックにはボリュートがないのに、マホより強いメイプルに補強材であるボリュートがあるなんて不思議。

      

     

    J45とは明らかにサウンドキャラクターが違いますね。音の定位が高域寄りに感じます。それでいてギブソンの音ですから老舗はいつもいい味を提供してくれます。ずっと憧れのメーカーでいてください。ギブソン様!

      

     

    関連ブログ: ギブソンギター修理 インデックス

     

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