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2016.05.07 Saturday

9notesオリジナル「栃の耳付き材のテレキャス」(東京ハンドクラフトフェア出品モデル)

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    5月21日22日に東京錦糸町で行われる「東京ハンドクラフトフェア2016」に出品する楽器を紹介します。ワンピースの「栃」ボディ/「イタヤ楓」ネックに「スモークド乾燥処理」と「漆生地固め」を施したテレキャスのご紹介。

    国産材を使いネック・ボディとも「擦り漆仕上げ」。

    『表皮側の形がそのまま残っている栃の木』のテレキャス・ボディ材を使用しました。表皮は細胞が粗いので燻して細胞を締める「スモークド乾燥」処理を施し、さらにその細胞を漆液を染み込ませて固める「漆生地固め」して楽器材として使えるようにしました。
      

    ピックアップはLINDY FRALINの「テレキャスターセット」を搭載。ヴィンテージ・タイプのPUで正統的な音です。フロントは"スイート"で太く音域も広く、リアは高域が特徴ですが耳障りでなく各弦のバランスもいいです。ハーフトーンも味があります。
      

    ブリッジにはJOE BARDENのJBブリッジとサドル Kitsを使用。サドルはブラスの3連タイプですが、オクターブチューニングしやすいように斜めに振ってあります。またテレキャスブリッジは前部が浮きやすい構造でしたが、JBブリッジはそこに2本ビスが増設されています。ピッキングの邪魔をしないように1弦側の角もカット加工されています。
      
    アウトプットジャックはMONTREXのアルミ削り出しのジャックプレートです。木ネジでボディにダイレクトに止めるのでガタつきがありません。

    ネックポケットには私のサインが・・・


    ナットはオイルドボーン、ペグはゴトー社製の「SD510」。ネックは杢が入っている「イタヤ楓」です。トラスロッドは2wayタイプで指板側から入れてありますが、強度を出すため黒檀を「スカンクストライプ」状に埋め込んであります。指板はパーフェロ材でフレットはジムダン6105、ドットはパールです。
      

    「木の耳付き材」(木の表皮)をエルボーカットに見立てあります。漆で固めてあるので剥がれて来ることはありません。漆は「木地固め」のため2回、さらに「擦り漆仕上げ」のため5回塗ってあります。漆は浸透性が高いので木目が浮かび上がって見えます。塗装膜は数ミクロンの単位ですので「極薄」です。静電・薬品・湿度には強いですが、打痕には弱いです。(ただ化学塗料と違い傷も自然な感じに付くので「風合いが増す」と考えていただくと有り難いです)


    《仕様》  
    ボディ:                 栃の木の耳付きワンピース材
    ネック:                  イタヤ楓(杢あり)
    指板:                   21フレット パーフェロ材
    フレット:               ジムダン社製 6105
    指板ラディウム : 10インチR
    ナット幅 :42ミリ   12フレット : 52ミリ
    ナット:                 オイルドボーン
    ペグ:                    ゴトー社製クルーソンタイプ SD510
    ブリッジ:              JOE BARDEN JBブリッジ・サドル Kits
    ピックアップ:        LINDY FRALIN「TELECASTERSET」
    3WAYスイッチ     CRL社製
    ポット :             CTS 250Ω
    アウトプットジャック: スイッチクラフト社製
    コンデンサー:        SPRAGUE オレンジドロップ
    配線材 :                BELDEN ♯8503
    ハンダ:                 ケスター ”44”
    弦ゲージ :             0.10〜0.46インチ
    塗装:                    漆生地固め・生漆/擦り漆仕上げ

    《特徴》
    栃の一枚板を「スモークド乾燥」処理したうえ「漆生地固め・摺り漆仕上げ」しました。また木の自然な形を生かした作りとなっているため、世界に一本しかない楽器(Only One Guitar)となっています。

    栃材はアルダーに似た材であり、中域が厚く深みのあるサウンドでバランスよく鳴る材です。それを「スモークド乾燥」することにより、音伝導率をアップさせ、レスポンス・サスティーンの向上を図っています。

    「スモークド乾燥」は木材を「燻す」乾燥方法で木材内のヘミセルロースを減らす効果があります。木材は経年変化とともにヘミセルロースが減っていくので、それを燻すことで促進しているのです。枯れた音というより10年くらい使用した「よく鳴る」頃の音を目指しています。

    「漆生地固め」は、スモークした細胞を漆の浸透性を利用して固めてしまい、安定させるねらいです。さらに漆を繰り返し塗り「摺り漆(すりうるし)」で仕上げました。塗膜は数ミクロンで薄く仕上りボディ振動を妨げません。

    このテレキャスターは、木曽の伝統的な木と技術を駆使した楽器となっています。



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