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2013.04.16 Tuesday

高松とジョージ・ナカシマ

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    自ら「うどん県」と名乗りインパクトあった香川県。うどんの讃岐だけでないぞ、と高松の工芸について記します。


    最近、高松で開催されている「瀬戸内生活工芸祭」。2012年は、実力派「器」作家5名が集合して豪勢な布陣でした。(赤木明登、辻和美、内田鋼一、安藤雅信、三谷龍二ら売れっ子ばっかり。彼らがこの工芸祭に力を入れているのが解る。)


    でも私にとっては、高松は「ジョージ・ナカシマ」のライセンス家具を製作している「桜製作所」がある場所、とのイメージが強いです。


    (もうひとつは、イサム・ノグチのアトリエがあったところ、です。)


    現在、木工を本科とする人にとって、直接的であれ間接的であれ 大きな影響を与えた人物は「黒田辰秋」と「ジョージ・ナカシマ」であると思います。


    黒田辰秋氏は以前少し書いたhttp://www.takamineguitars.co.jp/blog/2010/06/9.html
    ので、もう一人の雄「ジョージナカシマ」を高松がらみで紹介すると、日系2世であるジョージは、米国内で建築・木工家具の製作で揺るぎのない地位を築きました。


    米国でそれを成すのは、本当に実力があってのことで偉業と呼べます。


    彼の家具のデザインは、革新的でありました。それまで使われることが無かった「木の皮」を残した大胆なフォルムのテーブルやベンチを作成したのです。今となっては、普通の見かける「木の皮」とか「木の耳」を残す「自然な形」のテーブルは、彼が最初に道をつけたのでした。


    板に挽いた「ブラック・ウォールナット」の自然な形を損なわず、かつ優美に洗練されたデザインにまとめた彼の作品は秀作揃いで、そのデザインを受け継いだのが「永見眞一」率いる「桜製作所」です。


    それがあるのが高松ですが、歴史を少し辿ると ここにかつて気鋭の製作者・職人が集い「讃岐民具連」を結成し、高らかに名乗った地でもあります。ジョージもそれに賛同して、これに参加しています。


    イサム・ノグチやジョージ・ナカシマをここに連れて来たのは、この地にアトリエを構える彫刻家「流政之 」で、石の彫刻家です。そうです高松では、いい石材が取れるのです。


    石の彫刻や木の家具には、職人仕事がつきものですよね。彼らが結成した「讃岐民具連」は、古くから伝承された民具を、今に再生しようとする運動を独自に展開したのでした。これは明らかに「柳宗悦」率いる「民藝運動」に対抗したものだと解ります。


    柳の活動は、東京を中心に展開していたのに対し、高松でこれが起こったところに讃岐の人たちの骨太の気質が感じられますね。


    ジョージ・ナカシマは、英語表記の「ミングレン・シリーズ」の作品を発表していて、その名をインターナショナルなものにした かと思います。私は、この「ミングレン・シリーズ」を先に知っていて、後でそれが日本語の「民具連」だと知った口です。


    「桜製作所」は銀座にお店を出しましたね。ついに讃岐の民が本丸に乗り込む気か?

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