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2013.03.26 Tuesday

「欅」好き

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    日銀総裁が交代する一連の騒動。「アベノミクス」について云々言いたいところを、ぐっと抑えて「日銀」のワンシーンから連想したことを記します。


    日本銀行の会見用の部屋なのでしょうか?

    その部屋の壁一面に「欅」の付き板が貼り付けられています。「付き板」とは材木を薄くスライスして合板に張った板のことですが、退任した総裁のバックに欅の「中杢」がテレビ画面いっぱいに映っていました。


    「中杢」も説明しないといけませんね。木目が中央から左右に楕円形に広がっている姿をそう指します。この「中杢」はいい杢目の基本中の基本です。


    そんなイメージで日銀の会見室をご覧ください。見事な杢目が画面いっぱいに観られるでしょう?(この騒動ももう終わってしまったんでしょうか。たぶん近いうちに次の総裁が、言い訳してる画がテレビから流れると思います。)


    日本人は「欅の杢」が好きだったです。奈良正倉院の最古の家具も欅の玉杢でできていますし、お寺やお城の正門にお扉には、ピカ一の杢の入った大判の欅板が使われていました。


    その流れでしょうね。日本の権威・日本銀行でも、スライスされたといえども「欅」板が使われている訳は。


    私も欅好きです。欅が材木の中で一番好きです。
    特にそれに漆を吸わせて艶を出した「拭き漆」仕上げは、抜群だと思っています。


    杢目の種類は「中杢」から始まって、鱗のような「如麟杢(じょりんもく)」、葡萄の実のような「葡萄杢(ぶどうもく)」、それに丸い玉が浮き上がって見える「玉杢」などなどあります。特別杢が無くても赤味を帯びたその木肌と匂いはいいですよ。カンナを掛けたときに発するその匂いが、独特でなぜか安心感を与えてくれるのです。


    「広葉樹の王様と称せられるほど、威厳があり存在感がある木材ですね。


    私も長年、こつ」こつと集めて来て結構ストックがあるのですが、今度はそれを生かす仕事が無くなってしまいました。欅の良さが解る世代は中高年でして、すでに色々お持ちゆえ新規に購入する気が薄い、若い人には人気がなく、女の人には「重い」と言われるようになってしまったのです。


    そこでこれをギターに使えないかと考えています。アコースティックギターのサイド・バックに充分使えるはずです。最近、外材のベリーとかゼブラウッドとか原木を挽き割ったりしましたが、油分はたしかに多い特徴はありますが、比重やらタッピングしたときの音の伝達具合だとか、欅のある部分と似ていることを発見しました。


    欅材と言っても、千差万別で、出身地・木齢・山の生えていた場所(南北・尾根側/沢側)あるいは平野のどの辺り、日当たり具合によっても大きな違いがあります。また一本の樹の何番目に玉切りされた部分かによって質が違います。


    うまく木取ればローズウッドやココボロに似た性質の材も欅から取れるんじゃないかと思うほどです。
    欅の赤味は耐久性もいいですし、比重・強度など楽器材に適した良好な数字です。硬質な板は高音の倍音も含んでいます。和太鼓の胴は欅のくり貫き材でしたよね。


    外材を有難がるのもいい加減にして、国産材をもっと活用してもいいと思います。

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