2019.09.23 Monday

リペア ファイル その604

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    マーチン D−28 / バインディング剥がれ・ナット再成型・サドル交換(オフット・バランス加工)・フレット部分すり合わせ

     

    フィンガーピッカーやフラットピッカーの要求を満たす ポテンシャルを持つドレットノートtypeギター。その定番が”マーチンD−28”です。

    今回はリペア時に『調整/チューンナップ』も行いました。

     

    裏板の腰の部分でバインディング剥がれが起こりました。マーチンギターではよくある現象です。良質のローズ柾目板を使ってあっても日本の湿度変化に応じきれず膨らんだり縮んだりし、裏板のバインディングに負担がかかり剥がれて来たり、バインディング自体が経年変化で縮んで剥がれてきます。

      

    接着剤を摺り込んでテープで留めてから、腰の形に沿う型をはめて圧着します。左右のバインディングとも同じ作業を繰り返して留めました。

     

    ここからは音に関するチューンナップです。音の分離と立ち上がりを考えてナットを再成型しました。

      

    マーチンオリジナルより鋭角なナットになっています。

     

    サドルを牛骨に交換する際に弦長補正する『オフセット加工』と

      

    音の分離をよくする『バランス加工(トップとの接触面を各弦独立させる)』を施しました。

     

    サドル底面が橋脚のような形に整形してあります。

     

    ブリッジピン穴からサドルピークへの立ち上がり角度を改善すべく、まず弦用の溝を特殊刃物を付けたジグソーでブリッジに切り込んでから、

      

    サドル側へ弦の誘導溝をミニルーターで付けます。

     

    これでブリッジにストレスなしで弦が収まり、かつサドルピークへの立ち上がり角度も十分取れます。

    トップへ弦振動がロスなく伝わることで音量・情報量が改善されます。

     

    トラスロッドが入ったマーチンですが、ロッド調整するとややローフレット部に波が見られました。その部分だけを『すり合わせ』してフラットに調整します。

      

    ヤスリ掛けの後はフレットピークを再成型して磨き上げておきます。

     

    ネックの状態もよくなりました。

      

    耳のいいフィンガーピッカーの依頼者でしたが、チューンナップ後は「音のばらけ」がよくなって満足して頂けました。フィンガーピッカーによる演奏では、はじく2〜3音の隙間がなく鳴ってくれ、どのポジションでも音量差やサスティーンの差が少ないことが求められます。

     

    主旋律が映えることはもちろんですが、ベース音や和音もきちんと聞こえる(内声もきちんと聞こえる)ことが大事です。音がひと固まりになって聞こえるとと「バランスが悪く」感じるのだと思います。

    メーカー出荷時にここまでの調整はしてありませんので、メンテンナンスとともに『調整/チューンナップ』をしてみたらいかがでしょうか。

     

    関連ブログ:マーチンギター修理インデックス:http://9notes.jugem.jp/?eid=307

     

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    2019.09.13 Friday

    リペア ファイル その603

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      リッケンバッカー”4003”BASS / フレットすり合わせ・ロッド調整・弦高調整

       

      ”個性的なベース”と位置付けされるリッケンバッカーですが、私にとってそのタイトなサウンドの印象は、ポールマッカトニーより『The Jam』のブルース・フォクストン  によるかな。

       

      弦長はフェンダーの34インチに対してリッケンベースは33.25インチなのですが、ネック部がボディより飛び出している部分が長いので「ネック反り」がつきものです。(いくらスルーネック構造でも厳しい)

        

      そのためトラスロッドが2本入っていて強度増を図っています。(写真は色違いの”4003”)

       

      ロッドを調整してからフレットを「すり合わせ」を行いました。

        

      擦ったフレットのピークを三角ヤスリや半丸ヤスリで修正し、その後ペーパーなどでヤスリ傷を取り除きピカピカにまで磨き上げます。

       

      サドル側で弦高調整します。至極単純な構造で2本のイモネジで上げ下げします。サドルとテールピースとの落差はわずかです。

        

      面白いのがサドル前に付いている”ミュート機能”。現代ではあまり使う人がないので”無用の長物”となっています。

       

      リアピックアップは”カバード”タイプで骨太い音がします。コントロールはLPの配列とは違い手元側がトーンコントロールで奥がボリュームコントロールです。(上側2個がフロント、下側2個がリア)

       

      2個のアウトプットは片方が通常タイプでもう片方がステレオ出力できる「リックオー・サウンド(Rick O Sound)」と呼ばれる専用ジャック。実際にはこれを使っているのを見たことがありませんが・・・

        

      やはり個性的な楽器でした。だからこそ使いこなすと唯一無二の存在になります。『イエス』のクリス・スクワイアや『モーターヘッド』のレミーもインパクトのある存在でしたね。

       

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      2019.09.10 Tuesday

      リペア ファイル その602

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        フェンダー・ジャパン ジャガー / ビグスビーtypeトレモロ取り付け・ブリッジ交換・ネックポケットシム

         

        ジャガーの「フローティングトレモロ」を外して「ビグスビーtypeトレモロ」に載せ換える改造です。同時にブリッジも交換しましたが、元々ブリッジにかかるテンションが不足していたので、ネックポケットにシムを挟んでブリッジでテンションを稼げるようにしました。

         

        ニルバーナのカートコバーンのジャガーにならってPUがHMに交換されていました。トレモロからの緩いテンションに悩まされていろいろ改造されていましたが、今回「ビグスビーtypeトレモロ」に載せ替えます。

          

         

        「フローティングトレモロ」を外して「ビグスビー」に交換するためのアイテムが市販されています。BIGSBY「B50」を使う前提でジャガーやジャズマスターのトレモロを外したうえにこれを装着すると難なくビグスビーが取り付けられるというユニットです。『VIBRAMATE ( ヴィブラメイト ) /V5-JAM C 』 ネジ穴がそのまま使えます。

          

         

        このトレモロは中国メイドの廉価盤ですので、先のヴィブラメイトとの相性がわずか違います。そこは手仕事で修正しました。

         

        ブリッジはローラーサドルが付いたものを入手しました。ブリッジアンカー(スタッド)の位置が違うので一旦穴を埋めて新たに開け直します。

          

        ピックガードにアンカー(スタッド)の笠が収まるように加工しました。

         

        1弦・6弦を張ってブリッジ位置を最終確認。弦長も補正してあります。

          

         

        ブリッジサドルの高さを現状よりも3ミリかさ上げしたかったので、3ミリのシムを黒檀で作製し ネックポケットに挟みました。(このシムをHP内のSHOPで販売します。詳しくはこのブログの最後を参照)

          

         

        これでテンションも稼ぐことができます。また黒檀製のシムなのでネックの弦の振動をボディ側に余すところなく伝えます。

          

         

        サドルピークからトレモロへの弦誘導角が増したことと、テールピースとしてのトレモロの重量がアップしてことで 音の定位を下げサウンドに腰を与えています。

        「ビグスビーtypeトレモロ」で見た目もヘビービューティ感があってカッコいい。

         

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        長い間Shop内で品切れ状態であった ジャガー専用『ネックポケットシム』 2ミリ・3ミリ・4ミリ を再び販売致します。(どれも¥3980です)

        4ミリシム:http://shop9notes.thebase.in/items/4261648

        3ミリシム:http://shop9notes.thebase.in/items/4261683

        2ミリシム:http://shop9notes.thebase.in/items/4261699

         

        同じく長い間Shop内で品切れ状態であった ジャズマスター専用『仕込み角度変更・プレートセット』も再び販売致します。(¥7800) リペアファイルその173を参照してください。

        http://shop9notes.thebase.in/items/1903986

         

         

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        2019.09.06 Friday

        リペア ファイル その601

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          Gibson Les Paul Classic  / フレット交換(オーバーバインディング)・ナット交換

           

          ゴールドトップのレスポール・クラシックです。この黄金色が似あう楽器はレスポールのほかないですね。

           

          低くなったフレットを交換します。refret(リフレット)です。フレットを抜いた指板面を、長手方向はストレート性を横方向はオリジナルの指板ラジアスをキープしながら修正します。

            

          レスポールはバインディングが巻いてあるので、フレット溝をきれいに仕上げるのに専用道具がいろいろ必要です。フレットタング(脚)の深さもきちんと保たれているかゲージで確認しながら進めます。

           

          一本一本丁度いい”きつさ”に調節しながら打ち込んで行きます。(オーバーバインディングなのでフレット端は処理してあります)このちょうどいい”きつさ”が弦張力に耐えるネック強度を生みます。

            

          打ち終わったらフレットピークを軽く「すり合わせ」して調整し、半丸ヤスリでピーク/山頂をつけ直してから一本一本ペーパーで磨いて仕上げます。

           

          ナットも交換しました。

            

           

          オーバーバインディングされた写真2カット。

            

           

          シングルコイルの「P−90」が搭載されています。初期のレスポールモデルですね。

            

          ゴールドトップに”スピードノブ”が映えます。(これを抜くときにうまくやらないとシャフト部分で透明な樹脂にヒビが入るので注意。ハットノブなら心配ないんだけれど・・・ソーサーノブも同じく樹脂なので注意しましょう)

           

          完成しました。

            

          昔はゴールドトップを剥がしたらものすごい虎杢が出てきたなんて話がありましたが、現行品ではそんなことはないです。トップにクラックが入って来たらさらにカッコよくなるでしょう。

           

          ギブソンギター修理 インデックス:http://9notes.jugem.jp/?eid=631

           

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          2019.09.01 Sunday

          リペア ファイル その600

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            SOUNDENA M120   / 全体調整・フレットすり合わせ

             

            イチジク型のマンドリンです。マンドリン属は世界中にありリュートから派生したナポリ型やローマ型のほか、ポルトガル型とかギブソンのF型/A型のフラットマンドリン、ブラジルのショーロなどがあります。どれもヴァイオリンと同じG-D-A-Eチューニング。

            日本では「ギタマン」と称するギターとマンドリンのアンサンブルが盛んですね。

             

            全体の調整をしました。レベルの精度を出すため「フレットすり合わせ」します。

             

            マンドリンにフレットはウクレレと同じく細いものが使われています。

             

            全体にバフ磨きを掛けたのでペグブッシュを抜いてありました。再び入れ直します。

              

             

            ゴトー製の糸巻が使用され巻き上げもスムーズ。

              

            ヘッドに4コース8弦分のペグが開けてあるタイプをナポリ型を云い、クラシックギターのへっドのような”スロテッドヘッド”を持つマンドリンは、ローマ型と呼ばれます。

             

            ピクガードは掘り込み式(アコギのように後付け出なくトップと面一になっている)が一般的で、高級機はそこにインレイが入っています。

              

            裏側のドームは細いリムで構成されています。これが細かいほど高級で、これはそのリムを一本一本スキャロップしてあります。

             

            ローズ指板に貝のポジションマークが入っていてゴージャス。

              

            10フレットでボディにジョイントされています。

             

            ネックジョイント部のリムには「透かし彫り」がされ、またリムは真ん中が薄くなるように彫り込まれて、スキャロップ加工されてもいます。

              

             

            横から見るとトップは「へ」の字に曲がっています。これはテールピースへ角度を強くつけるためにこうなったと推測しますが、トップの剛性もアップされていると思います。リュート起源ですが、改良されて現在の形になったんでしょうね。

            マンドリン製造の歴史は古く欧州には老舗メーカー/製作家が健在です。”カラーチェ”はギターで言えば”ラミレス”のようなものかな。ほかに”ヴィナッチャ””エンベルガー”などがあり、ヴィンテージマンドリンの市場もあるぐらいです。

             

            私の好きなマンドリン奏者はイスラエル人の”アヴィ・アヴィタル”でクラシックからワールドミュージックまで幅広く活躍しています。米国にはパンチブラザースの”クリス・シーリ”もいます。マンドリンはまだまだ可能性広い面白い楽器だと思いますよ。

             

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            2019.08.18 Sunday

            リペア ファイル その557

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              エピフォン・カジノ 1965製 / ネック折れ(接着・補強・タッチアップ)・フレット交換(オーバーバインディング)・ナット交換

               

              ジョンレノンが持っていた65年製のカジノと同じ年代製(カラー違い)で、オーナーはもちろんビートルズマニアの方です。ネックが折れてしまったのでその修理の際にいっしょに減ったフレットも交換しました。

               

              ヘッドに”びっしぃ”と割れが入っています。

                

              ライブで現役で使うギターですので、接着だけでなく「スプライン・さね」を入れて補強します。

               

              スプラインを入れる小穴/溝をトリマーで切削します。

                

              その小穴/溝にスプラインを挿入し接着。

               

              表はマホガニー材ですが内側はメイプルの二重構造になって剛性アップを図っています。

                

              飛び出している部分をネックのカーブ合わせて切り出してから、軽くサンディングして”目違い”を掃って、スプラインを全体と同じトーンに着色しました。

               

              今回は塗りつぶしでなく「タッチアップ塗装のみ」としたため、回りと違和感がないようにサラッと仕上げました。

                

               

              弾き込まれてベタベタだったフレットを交換することに。

                

              オーバーバインディング仕様にするため一本ずつフレットタング(脚)をカットしてから、専用のジグにセットしてタング部をクラウン(頭)のみになるよう削って処理します。

               

              フレット溝に合うようにタングを調整しながら、ロッドに頼らなくても剛性が出るようなネックにすべくフレットを打ち込んで行きます。

                

              飛ぶ出した端をカットし斜めに削ってから、フレットピークを平ヤスリで修正します。その後半丸ヤスリなどでピークをつけ直して磨き上げて完成です。

               

              チョーキングしても音詰まりしないようにハイフレット部はアールをやや弱くしてあります。

                

               

              ヘッドには折れた痕跡はないです。ヴィンテージ感満載でいい味出ていますね。ナットも新調してあります。

                

              このヘッドで特筆すべきは現在のものよりヘッド角が深く作られているところでしょう。後年これが浅くなって行くのは、「ヘッド折れ防止」の意と「コスト面」からと私は推測しています。サウンドの違いは「深い」と「浅い」ではたしかにあると思います。

               

              Pー90が搭載されています。金属カバーはプラスチック製よりシールド効果が高いです。(裏側にも金属プレートがありシールド効果をより高めています)

                

              ピックガードのEpiphone の”E”を模したマークが、印象的ですね。

               

              出音にネック折れの影響は全くありませんでした。ヴィンテージP−90サウンドがVoxアンプから”カラッと”抜けよく響き渡ります。

              それは、ロックの初期衝動をそのまま表現した音に聞こえました。

               

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              2019.08.14 Wednesday

              リペア ファイル その556

              0

                ヤマハ LS−TA /   ピックガード交換

                 

                数年前に発売され徐々にお茶の間に浸透しつつあるヤマハの「トランスアコースティックギター」。アンプを通さず生演奏なのにリバーブやコーラスがエフェクトできる不思議なギターです。

                以前 楽器店で試奏して一度驚いていましたが、持ち込まれた楽器をまじまじと見れば見るほど ヤマハの技術力と発想力に改めて感激した次第です。

                 

                オーナーは透明なピックガードに飽き足らず"べっ甲"柄のピックガードに交換を望まれました。

                 

                完成!と「いたって簡単」に見る向きはちょっと待って。ピックガードは簡単に剥がれないようにしっかり接着されていますので、ドライヤーの熱で剥がすときも結構神経を使うものです。

                  

                無理に剥がすとトップ材も一緒に千切れてくっついてしまうので、少しずつ慎重に剥がします。また両面テープがトップに多く残ってしまうとテープの残骸の駆除もやっかいな作業です。今回は割とスムーズに剥がれて安堵しました。

                 

                ピックガード一枚で本体の雰囲気がすっかり変わります。

                  

                 

                これが噂の「TransAcoustic™」のコントロール部。”リバーブ”・”コーラス・””ボリューム”をシンプルに制御しています。

                  

                バックを振動させるユニットが組み込まれています。生音をデジタル処理してエフェクト信号に変換しリバーブなどを掛けるのだろうと想像しますが、それにしてもよく実現したなぁ。関心します。(スマホから出力した信号でテーブルなどをスピーカー替わりにする技術も同一線上かと思います)

                 

                ネックにはローズが挟みこまれて強度アップを計っています。ヘッドは継いでありますね。アコギのこういうタイプは国産でなく海外産であることが多いですね。(マレーシア産だったかな?)

                  

                エンドピンジャックの下側に仕込まれたBOXがあり単3電池2本で駆動します。

                 

                ヤマハの「トランスアコースティックギター」が米国でも販売されているようですが、高値で売買されているようです。それだけ人気があるというでしょう。アンプを使わず生楽器の演奏をするシーンがまだまだどこの国でも多いかと思います。そんなときこのギターが登場すれば皆ビックリするでしょうね。

                新技術で新たな市場を開拓することが求められていると思います。

                 

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                2019.08.09 Friday

                リペア ファイル その555

                0

                  K・yairi  LO-90 Custom /  PU取り付加工

                   

                  K・ヤイリのギターにLRバックス社の”ELEMENT ACTIVE SYSTEM”を取り付け加工します。

                   

                  岐阜県のギターメーカーといえば「K・ヤイリ」と「タカミネ」があり、メーカー規模では「タカミネ」の方が大きいです。それでもイメージとしては「K・ヤイリ」の方が”職人気質”って感じがするのは”質朴さ”があるからかな。(私も若かりし頃憧れたメーカーでしたhttp://9notes.jugem.jp/?eid=212

                   

                  ボトムにエンドピンジャック用の穴を開けます。内部を覗くと裏板用の力木の珍らしい形のを発見。エンドブロック前に力木を配置することで、裏板にエンドブロックの角が立つのを避ける意味かと推測します。

                    

                   

                  アンダーサドルタイプのピエゾ”エレメント”を通します。ピエゾは薄い平紐状に仕込まれています。

                    

                   

                  ピエゾの厚み分、サドルの下面を削って”弦高”を加工前と同じにします。

                    

                   

                  ヴォリュームと電池バックを内部に取り付けて完了。

                    

                  トップはシトカ・スプルース、サイド&バックはマホガニー。ドレットノートを一回り小さくしたようなデザインのシンプルで美しいギターです。

                   

                  サウンドホール裏にボリュームを設置。ついでにK・ヤイリ独特のトラスロッドを見ました。マーチンのトラスロッドは14Fまでしか効きませんが、ヤイリのは18F付近まで伸びていてロッドの効く範囲が広いです。

                    

                   

                  ”Angel”が飛んでいますね。ネック裏のボリュートも美しく切り出されています。

                    

                  ネックは薄く平べったい感じ。

                   

                  透明なピックガードが塗装塗り込まれてついているので、一見はピックガードなしに見えますね。

                  細部まで丁寧に作られたギターです。オール単板モデルですので弾き込んでいくとさらに豊かなサウンドになるでしょう。いいギターです。

                   

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                  2019.08.05 Monday

                  リペア ファイル その554

                  0

                    シェクター・ダイヤモンドシリーズ / PU交換・アッセンブリー交換・フロイトローズ調整

                     

                    HM/HR御用達”SCHECTER”。オリジナルは、アーチトップでフロイトローズ搭載24F仕様、EMGピックアップが載っていましたが、ディマシオPUに交換しました。それに伴いアクティブ系のアッセンブリーをパッシブ系に交換します。

                     

                    ノイズがなくクリーンサウンドを出力する”EMG81”を外して高出力のディマシオPUに載せ替えました。(フロント:DP193 リア:DP207)

                     

                    3wayスイッチはそのまま流用して ポットはハムバッカー用の500Kに コンデンサーは0.022μF に取り替えました。配線材はベルデン、2V2TでフロントV・リアV・マスターT仕様に。

                      

                     

                    リアPUのマグネットに一部はバータイプになっています。ベンド/チョーキングしても音痩せしないですね。

                     

                    チューニングは6弦はドリップCで1~5弦は一音下げとテンション感ゆるめのチューニングです。この設定に合うようにフロイトローズを調整しました。

                      

                    弦高は1.5ミリ以下なのでビビり音は発生しますが、音は完全につぶして出力するそうなので問題ないでしょう。

                     

                    SCHECTERはHM/HRミュージシャンに人気ですね。アイバニーズと同じように7弦・8弦ギターも用意されています。重低音を表現するのに最適なPU選びが今回の交換かもと考えましたが、どうだったかな・・・

                    PUの載せ替え作業は、いくつになっても「どんな音するか 気持ちがワクワクする」仕事です。

                     

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                    2019.08.01 Thursday

                    リペア ファイル その553

                    0

                      ギブソン J−45 / トップ割れ補修

                       

                      この夏はおかしな天候で、6月初旬は暑くその後長い梅雨に入り明けたら猛暑 とその気温の落差に身体も付いていけません。そういうときはギターも同じでコンディション維持が難しくなります。

                      オーナーがうっかりギターを自動車内で置き忘れ、気が付いたときにはトップがセンターライン沿いに切れて割れてしまったそうです。高温により極度に乾燥が進んだ結果だと推測します。

                       

                      長年連れ添ったギターで十分乾燥していると思われる個体でも急激な変化にはトラブルが起こるのですね。

                       

                      持ち込まれたギターを壁で吊るして1週間ほど置いておいたら割れ部は自然に回復しました。

                        

                      その割れ部に接着剤を摺り込んでサイドから圧力を掛けて接着しました。

                       

                      割れ部に沿て”パッチ”を貼っていきます。私は0.5ミリの薄いマホガニーをポンチでくり抜いて木目が交差するように張り合わせたオリジナルの”パッチ”を使います。こうすることでどの位置で貼り付けてもトップに対して木目切れがないように貼ることが可能になります。伝統的な”パッチ”はスプルース材を◆型にして貼り付けるのですが、トップ裏に正確に木目に垂直方向に貼るのは難易度が高く現実的でありません。トップを剥がして目視できるような状態でのみ有効かと思います。(または口輪付近のみ)

                        

                      ブリッジ下側はトーンバーが2本入っているのでそこを避けながら”パッチ”をロングクランプを使って貼っていきます。

                       

                      段差がないように剥ぎ合わせたので接着後は水研磨してバフで磨いて完成です。塗装の必要はありませんでした。(塗装なして仕上げるように作業したともいえる)

                        

                      今回はトップの回復がよかったのでパッチ補強で終えましたが、ケースバイケースで隙間に板を差し込み方法も考えられます。参照:http://blog.9notes.org/?eid=811

                       

                      ヘッドはヴィンテージタイプでクルーソンペグ。

                        

                      暑さによるネックの被害はありませんでした。

                       

                      アンダーサドルピエゾが仕込まれていましたが、サドルにはこんな仕掛けがされていました!

                      「音の分離」がよくなるように”橋げた状”に加工されています。

                        

                      弦を張っても変化なし。これで大丈夫でしょう。補強によるサウンドへの影響もほとんどなし。オーナーも納得されていました。

                       

                      それにしても自動車で移動するのが当たり前の時代、ギターを車内に置いておかないといけない状況って案外あると思われます。そんなときは、ケースから出して直射日光が当たらない後ろ座席の足元に白っぽい布を掛けておくのが、ひとつの方法です。本当は少し窓を開けておくといんですが・・・・昨今は盗難も怖いし、難しいかな。

                      まだまだ暑い日々が続きます。皆さまもご自愛ください。2019/8/1

                       

                       

                      ギブソンギター修理 インデックス:http://9notes.jugem.jp/?eid=631

                       

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