2016.08.24 Wednesday

AIERSI インフォメーション

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    ”Aiersi”ギターのご紹介です。修理・調整のため当工房にやって来た”Aiersi・モデルLe Grande”。オール単板で細部までよく出来た中国製のギターです。当工房でもお取り扱いできます。

     

    US$1999
    日本定価¥238000+消費税
    販売価格は20%オフ  税込み¥205,632 

    (ハードケース付き)

     

    指板はエボニーでポジションマークがなく高級な感じがします。サウンドホールの口輪(ロゼット)は木象嵌されています。NCルーターの仕事ですね。最新機が導入されていることが解ります。

     

     

    やや”なで肩”のボディシェイプですが、容量はドレットノートと同じくらいありそうです。トップはスプルースでグレードはAA以上でしょう。このモデルにはサイド・バックに『ココボロ』が採用されています。ほかに『コア』のモデルもあります。

     

      

     

    ヘッドはコンパクトにまとまっています。ネック裏にはボリュートがありネック折れには強いでしょう。またネックにはエボニーがサンドイッチされている構造で、クラシックギターなどでよく見かけるネック強度を上げる工夫がされています。

     

      

     

    音質の決めては『ラティス・ブレイシング』です。トップをスピーカーコーンのように”上下に震動させる”理論に基づき作られています。弦振動への反応が早いのが特徴ですね。

     

      

     

    ボディには『アームレスト』加工が施されています。量産メーカーでこのような加工がされているのは、国産では「アストリアス」くらいしか思い当たりませんが、高級中国製のアコギでは普通のようになって来ています。まだ国産のギターの優位性は私は残ると思いますが、コストパフォーマンスでは断然中国製が勝ります。単に安いだけでなく加工技術と材料の良さは特筆モノです。

     

     

    細部の詰めの部分は、米国製>日本製>中国製になりますが、これはイコール”ギター音楽文化”の差と言えると思います。ただそれもメキメキ接近していますが・・・

     

     

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    2016.08.20 Saturday

    リペア ファイル その257

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      ヤマハ FG−180 / フレット交換・ナット交換・サドル交換

       

      弦高が高くて普通に弾ける状態でなかった名器”ヤマハ赤ラベル”。合板製なんですが、この時期の合板は独特の鳴り方で人気があり、ちゃんと修理すれば、まだまだ現役で使えます。

       

      ネックの”ねじれ”があり「アイロン矯正」で修正しました。

         

       

      修復後のカット。

       

      ネックの”ねじれ”を抜いた後、低くなったフレットを交換しました。その際、指板上で「ネック仕込み角度」を修正します。弦高が高くなった原因は、ネックの反りと仕込み角度が甘くなったからで、そこを「フレット交換時」に適正に戻すのです。フレットタングをきつめにして、ネックをやや逆反りに仕上げます。マーチンやクラシックギターなどトラスロッドがないギターで使う技法です。(この楽器はロッドが入っていますが、それは補助的に使う程度にします)

        

      (この楽器の指板は、作られた時にサンディングの偏りがあって指板面で”落ち込み”がありました。そこも最大限修正しました)

       

      駒も再整形しました。ブリッジピン穴もつけ直します。今回の「仕込み角度」に合う”サドル高”を専用定規で割り出します。

        

       

      1弦と6弦を張って12フレットで弦高をチェックします。適正値になるようにサドルの底面を擦って合わせます。(すべて弦を張るとさらに張力がかかり、弦高が上がるのでその分を見越して調整するのが味噌です)

       

      フレット交換に伴いナットも交換します。(当工房はフレット交換代金にナット交換代金が含まれています)

        

       

      弦を張った状態のカット。ネックが真っ直ぐなのが解るでしょうか。

        

       

      全体をバフ掛けして汚れをクリーニングし復活した赤ラベル。軽快なサウンドで鳴ってくれます。バランスがよく品がある響きは、今も昔もヤマハのギターに共通しています。ジャパンヴィンテージに呼ぶにふさわしい"赤ラベル”、70年代の音楽シーンはこの楽器抜きには語れないですね。

       

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      2016.08.17 Wednesday

      リペア ファイル その256

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        ギブソン J−45 / ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ・ナット交換

         

        いつも御世話になっている依頼主の愛機をお預かりしました。よく鳴るJ−45です。高いネック精度をお求めになる要求に応えるべく作業に入ります。

         

        「ネック元起き」が進行しているので「ネックアイロン矯正」します。14フレット以降がやや沈み込んで行くように矯正するのです。仕込み角度が変わりサドル側で弦高調整がしやすくなりますね。またこの機会にネックをやや「逆反り」するような矯正もします。狙った設定になるまで何度もアイロンを掛けることになります。

         

        完成。

         

        「アイロン矯正」後はフレットピークが変化するので「フレットすり合わせ」作業を行います。この二つはセットで行うことになります。平らなヤスリでフレットピークが台形になったら、再び半丸になるように専用ヤスリを使ってピークを削り出し、その後ペーパーなどでピカピカになるまで磨き上げます。

          

         

        ブリッジ側も調整します。ブリッジピンからサドルの頂点までの角度を稼ぐため弦の導入溝を切り直します。サドルを押し下げるベクトルが働き 弦振動のトップへの伝達率がアップします。

          

         

        ナットも牛骨へ交換依頼されています。ところがここで大きなミスを犯してしまいました。ナットを外すときにヘッドの「付き板」を損傷してしまったのです。ナットと木部の境目にカッターで切り目を入れてから金槌で叩いたら、付き板の一部がナットと共に持ち上がってヘッドに傷が・・・・あぁ・・・(いい訳ですが、何本もギブソンのナットを外してきましたが、こんなに接着剤が多く入っていたのは初めて。ナットが木部にべったり付いていたのです。それならナットを切って落とす方法を採るべきでした・・・)

        塗装で修正します。黒を少しのっけてからトップクリアーを吹きます。修理には塗装が付きものだと思いますが、塗装ブースを持たない工房もあります。こんなケースはどうするのだろう?ミスはミスで認めざるを得ないので、そのリカバリーが出来るか否か大切だと思います。(今回は依頼主が寛大で助けられたのですが・・・)

         

        ナットの整形。ヘッドに取りつけ修正し、ナット溝を刻みます。

          

         

        破損部も直りました。今一度初心に帰る仕事でした。「大切な楽器を預かっている」ことを肝に銘じます。

         

         

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        2016.08.13 Saturday

        リペア ファイル その255

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          ギブソン J−45 /  トップ矯正(補強材加工)・弦アース加工・フレット交換・ナット交換・サドル交換

           

          百戦錬磨の貫禄のJー45が持ち込まれました。使い込まれたためフレットが減っているのと、いつの間にか弦高が高くなり弾きにくくなっているとのこと。お預かりして点検するとトップ(表板)が膨らんでいました。これでは「弦高が高く」なります。若干仕込み角度も甘くなっていましたので、フレット交換するときに指板上で「仕込み角度」を適正にします。

           

          トップの膨らみを矯正します。湿度調整し温度とプレスを掛けて少しづつ下げて行きます。

            

          このままでは固定できないとの判断で「補強材」を入れることに。

           

          この楽器はブリッジの後ろ側とトーンブレイスの間で膨らみが顕著でしたので、そこをプレスで下げつつ補強します。補強材によって音色が大きく変化しないように今回は”スプルース板”を木目に垂直に貼り付けました。

            

           

          同時に弦の引っ張りによって再び「膨らみ」が進行しないように、弦のボールエンドの位置を下げる処置もします。メイプル材でブリッジプレートを補強します。この板には銅箔を貼り"弦アース加工”もしておきます。

            

           

          ブリッジが固定されたので、そこから「仕込み角度」を割り出します。ヘッド側をやや多めに削ることで指板上で仕込み角度をつけることができます。ただし、この際あまり指板を削り過ぎるとネック強度が落ちてしまいますので注意が必要です。

            

          フレットのタングを微妙に調整しながら、ネック強度を補助的に上げてやる工夫もしています。

           

          やや順反りぎみにフレットを打ちました。(トラスロッドは補正程度に済むように)

          フレット端の処理はエッジが立たないように面が取ってあります。

            

           

          サドルを作ります。ベルトサンダーで厚み出しし、サドル溝にぴったり仕込んでから、弦高と指板アールが合うように削って行きます。最後は南京カンナで修正しました。

            

           

          ナットも作ります。依頼主からの希望で一弦側をやや内側に切ってあります。オーダーならではの仕事と言えますね。ネック裏も滑りにくくなるように、スチールウールでややざらつくようにしてあります。ネックはプレーヤービリティーと直結しています。ナット・フレット処理・指板端の処理などで弾き心地がまったく違ったものになります。

            

           

          トップの変化の写真。右が処理前、左が処理後。ブリッジ後ろの膨らみが矯正されています。

            

           

          サドルの”出”も十分、今回の処置でサドルを下へ押すベクトルが増したため、振動効率がよくなります。補強材でトップの重量が増したことはマイナスですが、振動効率の改善で全体的にはプラスに作用したと思います。(アンダーサドル式のピエゾPUが仕込んであるので、そこは生音にはマイナスですが・・・)

           

           

          LRバックスの”デュアル・ソース”が搭載されています。アンダーサドル・ピエゾと貼り付け型のコンタクト・ピエゾの2ソースがブレンドできるタイプで定評のあるシステムです。電池の残量も解るのもいいですね。これに”弦アース”を取ることでさらにグレードアップされました。

           

          サウンドはタイトでクリアーになったと思います。依頼主のリズム感は抜群でアコギ一本でグルーブします。J−45はパーカッシブな音も出せ”ロックな音”が特徴ですが、タイトな音が加わりさらにグルーブしてもらえたら最高です。

           

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          2016.08.10 Wednesday

          リペア ファイル その254

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            フェンダーメキシコ・テレキャスター /  フレットすり合わせ

             

            ローフレットのみ「フレット凹み」が激しく、『フレット交換』か『すり合わせ』かで悩みました。ここは何とか『すり合わせ』で調整することに。なぜなら、ローフレット以外はどこも問題なく『交換』では「もったいない」と思われたからです。

            (メイプル指板の『フレット交換』では「塗装」も作業内に入って来ます。それゆえ『交換』も割高になってしまいます)

             

            フレットが弦によって轍(わだち)・凹みができています。凹みが無くなるまでヤスリでフレットを削り落として行きます。同時に各フレットのレベルもそろえて行きます。今回はローフレットからハイフレットにかけて徐々に高くなるように削ってあり、結果的に仕込み角度が強くなるように仕上げました。

              

            台形になったフレットを再び半丸になるように専用ヤスリを使って削り上げます。フレットが低くなると専用ヤスリだけでは、きれいな半丸が作れませんので、目立てヤスリやドレッサー・ファイルなどを駆使して作業します。(『すり合わせ』の限界レベルだからです)

              

            ヤスリに後は、ペーパーの番手を換えながら『磨き』に入ります。前のペーパーの傷を完璧に消すようにしながら最後はコンパウンドで仕上げます。フレットが低くなったためナットもそれに合わせて切り直ししなくちゃなりません。

              

             

            仕上がったフレット。低いでしょ。低いフレットでは若干左手に力が必要になります。今度は『打ち換え』になります。

              

             

            弦は09と10の中間のゲージです。いいとこ取りのゲージで、汎用性が高いですね。

             

            メキシコ製のフェンダーはPU以外は高いクオリティーを持っています。若干 制作方法がUSA製と違うためボディに余分な穴とか開いていますが、塗装もできがいです。このTEのカラーは人気の「レイクプラシドブルー」でした。「キャンディアップルレッド」と共にフェンダーを代表するカラーリングですね。(自動車の塗料からの流用と言われています)

             

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            2016.08.05 Friday

            リペア ファイル その253

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              ラルビー アコースティック・ギター / バインディング剥がれ・フレットすり合わせ

               

              弾き込まれた『ラルビー』。上品な雰囲気は『ラルビー』ならではですね。それもそのはず、元々はクラシックギターの製作家だったそうで、クラシックギター界では有名なエドガー・メンヒのお弟子さんだったそうです。

               

              指板脇のセル製のバインディングが剥がれてしまいました。”セル”ゆえ縮んだので接着剤が切れてしまったのですね。

                

               

              部分的にくっ付いていましたが、内部に接着材のカスが残っているので、そのままでは きれいにくっ付きません。いったんバインディングを外してカスをこすぎ落としてクリーングしました。

                

               

              接着します。今回はエポキシ系の接着剤を使いました。接着剤の”はみ出し”を後からきれいにしやすい方法を選択することが、仕上がりに影響するからです。

                

               

              完了。ポジション・マークは接着前にバインディングに入れ直してあります。

               

              フレットが弦との摩擦で磨耗して轍(わだち)ができています。「フレットすり合わせ」しました。轍の一番深いところを基準にして全体をフラットに削って行きます。

                

               

              その後、再びフレットの山頂(ピーク)を専用ヤスリで削り出します。ピークが低くなっているので半丸ヤスリだけでなく三角形のヤスリを駆使してピークを作り出します。それからはペーパーの番手を換えながら磨き上げて行きます。フレットピークが低くなったのでナット溝も切り直して調整が必要ですね。

                

               

              LRバックスのM1アクティブが搭載されていました。これで自宅でライブでどこでも実力を発揮してくれるでしょう。

               

              ラルビー・ギターのもうひとつの魅力は、ヘッドインレイでしょう。同じものがないと聞きます。シンプルな作りと手を掛けた部分との塩梅が実に見事というほかありません。『フローレンス・カッタウエイ』を採用しているところもデザインに張りを持たせており、ドレットノートでなくクラシカルなボディとの調和も高いところで融和して他の追従をゆるしません。

               

               

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              2016.07.31 Sunday

              リペア ファイル その252

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                TOKAI (トーカイ) LS  / PU交換

                 

                海外でも人気の高い東海楽器の”LOVE ROCK”LSシリーズ。会社更生法でリスタートする前のこのシリーズは『ジャパン・ヴィンテージ』の先駆けになりました。高い技術力があるゆえ、復活できたのですね。

                 

                持ち込めれたPUをトーカイ・オリジナルPUと交換しました。それはギブソンPAFクローンタイプのディマジオ「DP261」で、磁石はアルニコ犬鮖箸辰討△觸侘呂猟磴ぅ織ぅ廚任垢、渋くいいPUです。

                 

                ピックアップ・キャビティーを覗くとネックジョイント部のい加工精度が高いことが確認できます。コンデンサーはオレンジドロップが使用されていました。ここは購入楽器店のオリジナルかも知れないとのこと。

                  

                 

                トップ材のメイプルにも薄っすらフレイムが入っており、バックのマホガニーもホンジュラスとはいえませんが、一枚板が使用されていました。フレットは初めから”オーバーフレット”になっていて、フレット落ちがないのも実用的です。

                私も35年前に買ったテレキャスはトーカイ製でした。ネックは今もピンピンで現役です。塗装はポリウレタンだったのでオールラッカーに塗り直しました。塗装のみ本家ギブソンには敵わないですが、そのほかは本家を凌駕する勢いがありましたね。これからも頑張ってもらいたメーカーです。

                 

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                2016.07.28 Thursday

                リペア ファイル その251

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                  グレッチ ランチャー / PU取り付け加工・全体クリーニング

                   

                  ロックなアコギ ”グレッチ・ランチャー”。赤いボディカラーも トップに刻印されている『G』の文字も 三角形のサウンドホールも、ちょっとやんちゃなイメージですね。そこがロック!ってことでしょうか。

                  巷の評価では、鳴らないギターとして噂になることがありますが、これはまったくそんなことはなく、激鳴りでした。噂は信じちゃいけませんねぇ。

                   

                   

                  ライブ用にピックアップを搭載したい、とのことで依頼者とやり取りしました。ほんとはLRバックスの『M1アクティブ』を載せたいところですが、厚いピックガードが付いていて、ピックガードの一部を削らないとPU本体が弦に触れてしまうことが解り断念。

                  それで扱いのよくサウンドも素直なLRバックスの『I−Beam・アクティブ』を搭載することにしました。ボリューム・コントロールが付いているのでライブ向きです。

                   

                  エンドピン・ジャックの加工をする前にオリジナルのストラップ・ピンを抜きます。大きな金属ピンはグレッチ特有ですね。金属部を回して外すとプラスのネジ山が現れ、それを回してピンを抜くことができるようになっています。

                    

                   

                  ナット溝の精度がいまひとつだったので、再調整しました。全体にバフ掛けし、指板もクリーニングしました。

                    

                   

                  ポジション・マークにすべてにイラストが入っていて面白い!「バッファロー」に「銃」でしょうか?

                   

                  丸ではない三角のサウンドホールは単にデザイン性だと思いますが、実際は出音に影響します。サウンドホールの大きさとサウンドの関係性には定説はなく、いろんな見解が存在しますが、私は円よりも楕円の方が高域が出やすいと感じます。また大きい方が音量があると思いますが、ある時点を過ぎると却って音量が減ります。楽器の容量との関係と 本体のチューニング具合で答えは一筋縄にいかないのです。

                   

                  ロックなアコギなら当工房の「カスタムゼロワン」も負けてませんよ。

                  http://9notes.jugem.jp/?eid=532


                   

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                  2016.07.24 Sunday

                  リペア ファイル その250

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                    フェンダー ストラトキャスター ”ブラッキー” /  ポット・ジャック交換

                     

                    エレック・クラプトンのメインギターだったフェンダーST”ブラッキー”。通常のストラトではなくミッドブースト回路を持つアクティブPU搭載のストラトです。音が出ないため電装系のチェックし、パーツ交換しました。

                     

                    フェンダーのホームページから図面と回路をダウンロードしました。http://support.fender.com/service_diagrams/stratocaster/010-7602B_SISD.pdf これで回路を確認します。

                     

                    前のオーナーが自分で交換したパーツが問題でした。ボリュームポットは通常の250kΩではなく50kΩを使います。アマゾンで検索してフェンダー純正パーツを取り寄せました。

                     

                    アウトプットジャックもシールドジャックをオンして電池回路が繋がるように『ステレオタイプ』を使います。無事、音が出るようになりました。

                     

                    電池は裏蓋端に入れてあるので、電池交換時にフタを外さないといけません。ここが若干不便ですが、ノイズレスのシングルトーンは魅力あります。レコーディングには強い味方ですね。またミッドトーンをブースト/カットできるので多彩な表現も可能で、結構太い音も出ます。

                     

                    我が家の猫。私は『猫バカ』ではないのですが、家族がお姫様扱いしています。基本的に仕事場に入れていないのですが、この日なぜかブラッキーの下で”夢うつつ”状態でしたのでワンショット撮りました。いいなぁ。猫は。私もいっぱい寝むりたい。

                     

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                    2016.07.20 Wednesday

                    リペア ファイル その249

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                      ギブソン CF-100E / ネック元起き修理・ネックアイロン矯正・フレットすり合わせ・サドル調整

                       

                      ブラックボディの元祖エレアコ・ギブソンCF−100Eです。最近はチェリーカラーTOPの奥田民生のシグネーチャーモデが人気と聞きますが、黒色が似合うのもギブソンらしいところです。「ネック元起き」の修正に伴い全体の調整を行いました。

                       

                      この楽器の特徴は、何と言ってもマグネットPUが搭載されているところです。ギブソンのシングルコイルPU『Pー90』が載っています。

                         

                       

                      エレクトリック・ギター用のPUですが、アコギ弦に対応するべく1弦2弦のホールピースを下げてあります。PUを搭載するために指板エンド端に裏側から穴を開けてPUを取り付けてあるので、本来そこにあるべき補強材がなく『ネック元起き』が発生しました。アイロン矯正するためには、ネック裏の状態に沿って『当て木』が必要になります。下の写真がそのピースです。

                        

                       

                      ネック元起きを修正すべくアイロンとクランピングで羽交い絞めにします。(その後ネックがやや逆反りするように、アイロン矯正を繰り返します)

                        

                       

                      完了。元起きが修正されました。温度と時間の調整が肝です。

                        

                       

                      その後は『フレットすり合わせ』に入ります。平らなヤスリでフレットピークを揃えてから、丸く削り上がる専用ヤスリを使って再びフレットピークを作り、その傷を各種ペーパーで磨いて行きます。

                        

                       

                      アイロン矯正による「仕込み角度の変化」に伴い弦高調整=サドル調整を行います。ブリッジにロングサドルが入っているのもCF−100Eの特徴ですね。ロングサドルの調整は、底面を削ると短くなってしまうので上面を南京カンナで削って行きます。

                        

                       

                      フローレンタイン・カッタウェイでハイポジション演奏対応になっています。表板にボリュームとトーンのコントロール・ノブが付いているのはビートルズ使用で有名なJ−160Eもそうですね。こちらはスモールボディです。

                        

                      ところで、ビートルズは使用したJ−160Eにエレキ弦を張ったのか?アコギ弦を張ったのか?この問いにビートルズ通でも二通りの答えが返って来て今だ真相は知りません。Pー90ですから当然エレキ弦で問題ないですが、ホールピースを下げて調整すればアコギ弦でも使えるのです。たしかに現在のアコギ用マグネットPUに比べると、P−90はピーキーな音ですが、これはこれでアコギサウンドとしてキャラクターのある音とも言えます。

                       

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